2.呼吸を意識する
呼吸が浅いとからだを緊張状態にさせる交感神経が優位になります。口だけで呼吸せず、おなかを使う深い呼吸を意識しましょう。正しい呼吸法をご紹介します。
1. 背筋を伸ばして、ゆっくりと鼻から息を吸います。
2. おなかを膨らませるイメージで空気をためます。
3. おなかの空気を出すように、口から息を吐きます。息を吸ったとき以上にゆっくりと。
5~10分程度、無理のない範囲で行いましょう。
3.ツボを刺激する
心身のリラックスには、ツボ押しもおすすめです。力を入れすぎず、親指の腹を使って押すのがコツです。春の不調におすすめのツボを2つご紹介します。
合谷(ごうこく)
万能のツボとも呼ばれ、ストレス緩和のほか、肩こりや目の疲れにも。手の親指と人差し指の間のくぼみにあり、人差し指側に向かって押します。
瘂門(あもん)
頭痛や不眠に対応しているツボで、気分をスッキリさせます。後頭部の中心部、髪の生え際から1cm上の部分にあるくぼみです。
春の不調におすすめの漢方
春の不調の緩和には、漢方薬もおすすめです。漢方薬は、植物・鉱物といった自然由来の生薬で構成されていて、西洋薬より副作用リスクが少ないといわれています。
春の不調の改善には、「不安や気分の落ち込みを緩和する」「血流をよくして自律神経の乱れを整える」「消化・吸収機能を改善して、からだの内側から心を元気にする」といった作用のある漢方薬を選びましょう。
西洋薬のような対症療法ではなく、根本からの体質改善が目指せるので、不調を治すだけでなく、不調にならないからだへと導いてくれます。
春の不調に適した漢方薬をご紹介します。
春の不調におすすめの漢方薬
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
疲れやすく、胃腸のはたらきが衰えている方におすすめです。自律神経の乱れによって低下した生命エネルギーの「気(き)」を補い、疲労を回復します。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
高ぶった肝を抑えることで、イライラや興奮を抑えて気持ちを安定させ、精神不安や不眠を改善します。
漢方薬は体質との相性を意識しましょう。医師や薬剤師なら、体質面を考慮したうえで適切な処方を行えます。
漢方薬をもっと気軽に服用したいなら、オンラインサービスの「あんしん漢方」もおすすめです。スマホひとつで体質診断、漢方薬の購入まで完結でき、充実のアフターサポートも付いています。
定期的な経過観察のほか、気になることは専門家に相談できるので、不安なく漢方薬を使い続けられます。
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春の不調は、朝晩の寒暖差や気圧変化と、新生活の精神的なストレスが原因で起こります。もし不調を感じたら、まずはゆっくりと休息をとって心身をいたわりましょう。
今回の記事でご紹介したセルフケアもぜひ活用してみてください。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。