乾燥した季節になり「唇がガサガサ」「皮がむけている」「ひびが入って痛い」などの唇の荒れに悩んでいませんか?

唇は乾燥以外にも紫外線や栄養不足などの影響を受けて、荒れやすくなる部位です。この記事では、唇が荒れる原因や日常でできるセルフケアを紹介します。

 唇が荒れやすいのはなぜ?

唇は顔のほかの皮膚と比べて角質層が非常に薄く、水分を保持する力が弱い部位です。皮脂膜や汗腺などもないため、水分が蒸発して乾燥しやすくなります。バリア機能も低いため、外部からの刺激にも弱く、ダメージを受けやすいのです。

また、食事や会話などの日常的な動作や、塩分や香辛料などの食材による刺激、マスクの刺激などが唇の荒れにつながることもあります。

唇の荒れを放置すると唇の表面にひび割れや皮むけ、出血などが起きやすくなります。見た目の印象に影響を与えるだけでなく、痛みや違和感につながるため、早めの対策が重要です。

唇荒れの原因

唇が荒れる原因は乾燥だけではありません。主な唇荒れの原因を4つ紹介します。

1.乾燥

空気が乾燥すると肌の水分が奪われるのとおなじように、唇の水分も蒸発しやすくなります。唇自身の保湿やバリア機能は低いため、乾燥の影響が出やすいのです。

たとえば、冬場の冷気や暖房などによる乾燥は、唇の表面から潤いが失われる要因になります。

また、マスクの使用も乾燥につながります。マスクの着用時は口元が蒸れやすく、そのままマスクを取ると湿った唇は急激な温度変化を受けたり乾燥した空気に突然さらされたりすることで、水分が蒸発しやすくなるのです。さらに、マスクに擦れると刺激になり唇荒れが悪化することもあります。

2.紫外線

唇は、ほかの皮膚に比べて「メラノサイト」が少ない部位です。メラノサイトは紫外線のダメージから細胞を守る働きをする色素細胞で、紫外線の刺激を受けると活性化してメラニンをつくり出し、肌細胞の損傷を防ぐ役割を担います。

しかし、唇はメラノサイトが少ないため、紫外線の刺激を直接受けると水分が蒸発して乾燥しやすくなるのです。さらに、唇が日焼けするとヒリヒリとした違和感や痛みにつながりやすくなります。

3.栄養不足

食生活の乱れなどによって栄養不足の状態が続いていることが、唇の荒れにつながっている場合もあります。皮膚の健康を保つにはたんぱく質やビタミンB群などさまざまな栄養素をバランスよく摂ることが重要です。

しかし、脂っこい食事や外食などが続いていると必要な栄養素が不足し、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。そうなると唇の皮膚のターンオーバーも乱れ、唇のコンディションが悪くなります。

4.病気の影響

唇の荒れの原因が乾燥や栄養不足などではなく、唇の感染症などの病気の影響であるケースもあります。

たとえば、口唇ヘルペスの場合、唇やその周辺に水ぶくれができ、赤みや痛みを伴います。口角や唇全体に炎症が起きる口角炎・口唇炎も唇の荒れを引き起こす病気のひとつです。口角に赤みや痛みがあり、保湿などのセルフケアでは改善しないときは皮膚科を受診しましょう。