だんだんと気温が高くなって、熱中症を引き起こす恐れが高くなっています。特に、今年は猛暑。

「のどが渇いた」と思ってからではすでに体内は枯渇しており、手遅れに。

かといって、水分を摂り過ぎれば水中毒の恐れも!

この時期から気をつけたい、体の負担にならない水分摂取の方法についてご紹介します。

体内の水分は2%失うだけでも体には不利益

私たち成人の体は約6割が水分。こんなにもたくさんの水分は何に使われているのでしょうか。体にある水分の役割は大きく3つあります。

(1)体温調節

血液の量を増やしたり減らしたりして、体温調節をしています。暑いときに汗を出して体を冷やすのも、調節の1つです。

(2)栄養分の運搬

酸素や食べたものの栄養分を体内の隅々に運び、元気な体を作っています。また、不要となったものを体外へ排出してくれます。

(3)体内バランスの維持

体の機能が正常に動くように、体液のバランスをとっています。

これらの働きで私たちの健康な体が保たれています。そして、私たちは1日に、汗や尿など合わせると『2.5L』もの水分を体外へ排泄しています。だからこそ、その分水分を摂らないと枯渇して、生命活動に支障をきたしてしまうのです。

体内から2%の水分が奪われただけでも運動能力が低下し、6%ではめまいを起こし、20%奪われるとなんと死に至ってしまうこともあるのです!

熱中症になる要因と飲み方

たかが水ではありますが、私たちの体では大変重要な役割を果たしていますよね。この水が体から不足すると命を奪うほどの大惨事になってしまいます。

日常的には、水分によって濃度が濃い血液は体内血液循環が悪くなり冷え症や肩こり、むくみなど女性特有の悩みを助長させてしまいます。また、水分が足りない便は硬くなって便秘を引き起こします。

そして、この時期は気温が高いことで体に熱がこもり、体内の水分や塩分などのバランスが崩れてしまう“熱中症”を水分不足で引き起こしやすくさせてしまいます。熱中症になる要因としては3つあります。

(1)体格・体調

・体調管理をしにくい乳幼児や高齢者

・食事量が少なく低栄養状態の人

・体調不良で脱水症状気味の人

・二日酔いや寝不足で体調不良の人

(2)環境

・気温が高く、湿度が高いとき

・日差しが強いとき

・風通しが悪いとき

・35℃以上の真夏日のとき

(3)行動

・激しい運動をしたとき

・長時間の屋外活動をしたとき

・ストレスの多い行動をしたとき

・水分を摂っていないとき

 

このような行動が体に熱を溜め込み、熱中症へと導いてしまいますので、これらの要因が幾つも重なる時は特に水分摂取を意識的に行ったり、ゆっくり体を休めたりと注意したいですね。