「関係を正常に戻す」のはふたりの努力
その後、Aさんからは「別れたいと言ったら彼氏がやっと話し合う気になってくれて、意地を張っていたと謝ってくれました」と報告をいただきました。
男性にとって、3ヶ月前の久しぶりのデートの夜、彼女に不満を与える自分を目の当たりにするのはつらいことで、それがデリケートな場面ならなおさら傷は深く、責めたことを彼女が謝ってくれてもなかなか受け入れがたかった葛藤はわかります。
ですが、その結果彼女が別れを選ぶことをどうして想像しなかったのか、深いスキンシップを避けられながら溝のある関係を続ける彼女の気持ちを無視し続ければ、こうなるのは当然です。
それでも、彼女の覚悟を見てやっと自分のかたくなさから降りる決意が生まれ、謝罪できたのは、彼女への愛情が確かにあったのだと思います。
Aさんは浮気に走りそうになったことは「言いません」とはっきり口にしていましたが、その言葉通り黙ったままで今も交際を続けています。
一度おかしくなってしまった関係を元に戻すには、ふたりの努力が欠かせません。
その負担を片方に負わせて平然とお付き合いを続けることは、相手を傷つけるばかりかそんな姿を見せることで自分の評価を下げるのも避けられず、いずれ終わりを迎えます。
すれ違いが起こったとき、その解決をふたりで一緒に考えられることが、幸せな交際の条件。
ふたたび心を開いてお互いを受け入れる努力が、愛情をより深くします。
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レスになった原因が自分にあるとしても、謝罪を受け入れずスキンシップを避ける彼氏を見れば自信を失うのは当然です。
それでも、一度浮気をすればその傷はいつまでも自分を苦しめるため、しないことが最善。
問題の解決をともにできないのであれば別れを選ぶ覚悟が、自立した関係といえます。