「私のことが好きなら追いかけてくれるはず」、こんな一方的な思い込みで相手の気持ちを見ないままでいると、知らない間に別の現実が生まれてあっけなく振られる、なんて恋愛ではよくあること。

彼氏との仲がこじれて別れ話に発展したけれど、そのときすら彼氏の本心を聞かずに引き留めてくれることを待っていた女性は、想像した現実とまったく違う状況を目の当たりにします。

彼女が失敗した理由は何だったのでしょうか。

すれ違ってしまったふたりの間にある大きな溝の原因は?

「自分を大事にしてくれない彼氏」と別れを考えたが…

33歳のAさんは、付き合って半年になる彼氏と別れ話の最中でした。

「仕事が忙しいのはわかるのですが、休日になると寝ていたいからってデートも考えてくれないことがあって、すごく寂しくて。

夕方から少しでも会いたいってLINEしたら渋々と時間を作ってくれる感じで、付き合っている意味がないなと思って別れようと私から言いました」

ため息をつきながらそう話すAさんは、別れ話を切り出したときに「もう少し考えようよ」と彼氏から言われたけれど、それなら会う時間を作る努力をしてほしい、と何度も繰り返しました。

仕事の大変さは理解できるし休日にゆっくり寝ていてほしい気持ちもある、だけど私と過ごすことも求めてもらいたいと思うAさんの葛藤はよくわかります。

彼氏との仲が悪化したのは、「疲れているから」と二週連続でデートを断られたときに「じゃあもう別の人と遊ぶからいい」と返したら「待ってましたとばかりに彼氏が『それがいい』って言った」のが原因です。

「私のことなんて本当は好きじゃないのだろうなと思いました」と、下を向いてつぶやいてました。

彼氏の言葉に衝撃を受けたもののそれを責めると喧嘩になると思ったAさんは、そのとき以降少しずつ彼氏と距離を置き、自分を大事にしてくれない彼氏の姿を見ることに疲れてしまって別れを思いつきました。