別れ話を切り出した本当の意味とは
「彼氏さんとは本当に別れてもいいのですね?」、と正面から尋ねると、Aさんは目をそらして「仕方ないですよね」と小さな声で答えました。
「仕方ない、ではなくあなたの本心はどうなのですか」と重ねて聞くと、「好きだから別れたくはないけれど、こんなお付き合いは無理です」と今度ははっきりと返してくれました。
仕事の疲れを理由に遠ざけられてから、Aさんは彼氏のために何かすることをたくさん思いつきますがその提案のほとんどを彼氏からは拒否されています。
手料理を作るよりお弁当を買ってくる流れで会うことが叶うなど、客観的に見れば「関わりの濃さを減らす」のが彼氏の目的かもとも感じます。
それもAさんにとっては「大きな不満」であり、「私の気持ちがないがしろにされている」現状へのストレスから、別れを思いつくのは自然なことかもしれません。
一方で、過ごす時間を「調整」しながらも別れることは拒む彼氏の本意は何かと考えると、「交際に疲れてしまって休みたいが、別れることまでは望んでいない」可能性があります。
Aさんから切り出された別れ話を延長しながら答えを出さない様子をみると、男性のほうにも強い葛藤があるのかもしれないと思いました。
筆者がずっと引っかかっているのはAさんの言う「好きだから引き止める」の意味です。先ほどの質問の答えでも感じましたが、Aさんが別れ話をぶつけたのは彼氏の愛情を確認するためなのかもしれません。
ここで彼氏があっさりと「わかった」と返せばどうなっていたのか、本当に「仕方ない」で済むのか、「好きだから別れたくはないけれど」の本心がどう出るか、Aさんの気持ちの不安定さが見えました。