彼氏の下した決断とは
このケースでは、最終的にAさんは彼氏から「やっぱり別れよう」と言われ、交際は終わりました。
引き伸ばされる別れ話に業を煮やしたAさんが彼氏に電話で気持ちをぶつけ、その結果よりを戻すのではなく別れることを彼氏が決めた流れです。
電話の内容を聞いてみると、Aさんは「私の気持ちをわかってほしかった」と寂しさや不満を多く伝えており、一方で彼氏の態度の真意や今の状態をどう思っているのかなどは、「聞いていません」と答えました。
Aさんにとっては「自分との別れ話をどうするのか」が関心の最優先であり、うがった言い方をすれば「彼氏の忙しさや疲れていることについてはどうでもいい」、「好きなら引き止めるはず」、の思い込みが出ていました。
結局、仕事を言い訳に距離を置かれていることの本当の理由を、Aさんは知らないままで終わったのですね。
Aさんがどこかで「彼氏は別れないと言い続けるはず」と考えているのはずっと筆者に伝わっていました。その姿こそAさんが望んだもの、自分への愛情を別れを引き止められることで見たかったともいえます。
ですが、その「圧力」とも感じる一方的な思いの吐き出しが、彼氏をいっそう追い詰めたであろうことも想像できました。
彼女から別れを切り出されてそれをずっと保留にしている彼氏にも問題はあり、なぜすぐに応じなかったのか、話し合う時間を作らなかったのか、それこそ好きなら向かい合う自分を見せるのが、「もう少し考えようよ」の言葉を裏付ける姿勢です。
なぜそれを避けたのかはわからないし彼氏の気持ちも真意を確認するすべはありませんが、パートナーに向けるエネルギーがなく心の準備が整っていない状態が続いていた可能性もあります。