依存で愛情は引っ張れない

Aさんは、別れを受け入れた彼氏にショックを受けていましたが「言いたいことが言えたのでもういいです」とつぶやきました。

どうすればよかったのか、そもそも自分はふたりがどうあることを望んだのか、聞こうと思いやめたのは、Aさんの口から「好きだから引き止める」を裏切られた恨み言が出なかったからです。

Aさんなりに彼氏の選択をまっすぐ受け止めようとしており、自分の関わり方について、最後に出た「しんどいときがあったけど、言えなかった」という彼氏の言葉から考えざるをえない状態で、混乱も葛藤もあるはずです。

試し行為ともとれる別れ話は、その依存の大きさから彼氏の腰が引けてしまう可能性は高いものです。正面から彼氏の気持ちを尋ねる勇気が、Aさんには必要だったのかもしれません。

別れ話を切り出したとき、「別れるかどうかを決めてほしい」ではなく「今の気持ちを教えてほしい」であれば、また違う結末があったことは、今の気落ちしているAさんには伝えずにいようと思いました。

ないがしろにされる自分を見て、なぜそうなるのかをパートナーに聞くのではなく極端な提案をすることで自分への愛情を確認するやり方は、相手がそれを受け入れてしまえば本当に終わりがやってくるため、すすめることはできません。

依存で愛情を引っ張るのは相手にとっては大きな負担となり、たとえ愛情があったとしてもそれを諦めるのが現実です。

気持ちを打ち明け相手の気持ちもまた受け入れる勇気を、忘れたくないですね。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line