2: 習い事一筋勢は受験をしない!?

「息子は小学校低学年からピアノコンクールなどに出ていて、同じペースでピアノをするのであれば中学受験との両立は難しい状況でした。

すでに息子の生活の一部になってしまっているものを一旦取り上げてまで受験勉強させるのも忍びなくて、そのまま高学年もピアノを頑張らせて、地元の公立中学校に進学させました」(自営業/38歳)

もともと習い事に使っている時間が多い子や大会などで結果を出している子の場合は、中学受験は見送って、とりあえず今は習い事を頑張らせるという選択をする家庭も多いようです。

「本人は『野球選手になりたい、中学受験はしない』と言って野球の練習ばかりしているけれど、親の思うところとしては『まあいいんじゃない?』という感じです。

子どもの頃からこれだけ頑張れることがあるのは珍しいと思うので、それを中断させる理由もない気がして」(公務員/36歳)

このように、いわゆる“習い事大好き勢”は皆が勉強に打ち込んでいる時間、ますます習い事に時間を費やすようになる傾向があるようです。

もちろん、「プロを目指して習い事を頑張っているから中学受験は眼中にない」という家庭もあるでしょうが、筆者がリサーチした中では「とりあえず今やりたいことを」「頑張る力はついているだろうから、いざ高校受験になってもなんとかなる」という楽観的な家庭が多い印象でした。