「新型コロナウイルス感染症の影響で、夫の在宅勤務がいきなり決定したとき。

私は短時間のパート勤めで家にいる時間が多いため、最初は寝室にパソコンを置くデスクを買って仕事をする夫を応援していました。

でも、『俺は仕事をしているのだぞ』と大きな顔をする夫は私にお茶をいれろだのゴミを捨ててこいだのまるで家政婦扱い。どんどんストレスが溜まっていきました。

昼食にまでケチをつけられたとき、怒りが限界に達して『在宅勤務は仕方ないけれど、あなたは会社でもそうやって周りの人に自分の用事を押し付けるの?』とキレましたね。

家に私がいるからと何でもやらせるのは怠惰でしかない、とはっきり言うと『応援する気はないのか』と夫も怒りをあらわにしましたが、『在宅勤務はあなたの事情よね?私を付き合わせて申し訳ないって気持ちはないの?』と聞いたら黙りました。

私も短時間であっても外で仕事をしているし、今まで夫がいない日中は溜まった家事をこなして子どもたちの送迎もして、と暇なわけでは決してありません。

そんな私の事情を夫に説明し、『自分のことは自分でやる』と約束させました。

夫は、常に家が片付いていて自分はほとんど家事をしなくてもいいのを本当に当たり前に思っていて、私の負担なんて想像もしたことがなかったのだろうと思います。

家で私がやっていることが実際にわかって、それからは何も要求しなくなりました。

応援する気持ちはもちろんあって、手の空いたときはコーヒーをいれて持っていくことも苦じゃないけれど、夫の怠惰を許すのは筋が違うと思います」(34歳/小売業)

「こっちは仕事をするのだから」と開き直ってあれこれ要求する夫の話はよく耳にしますが、それは自分の事情であり、それを持ち込まれた家族の存在はどうなるのか、と疑問です。

仕事をするのだから「偉い」のではなく、在宅勤務なら家が職場になるのだから会社にいるときと同じく自分を律していくのが当然です。

自分のことは自分でする、それが大人として当然の在り方ではないでしょうか。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line