日本家族計画協会の調査によれば、10代~40代の結婚している女性のうち、1か月間セックスをしていない「セックスレス」の状態にある人は47.2%、なんと約半数近くにのぼることがわかりました。

セックスレスに悩む女性は多いものの、人には相談しづらいのが現状。子育て中であれば「これってうちだけ?ママ友たちはどうなんだろう」と、よその家庭の事情も気になるようです。

「セックスレスの話題は、ママ友には話しづらい。でも、気になる・・・」

こんな思いを抱えるママのお悩みを解決すべく、夫婦問題回復カウンセラーの鳥毛道子さんを取材しました。

ママ友の言うセックスレスの話は、全てが本音ではない

「ママ友とのセックスレスのお話、ありか無しか?といえば、ありです。ただし、”そこに本音はない”と思っておいたほうがいいかもしれません。」と鳥毛さん。

「誰にでも話していいということではなく、ある程度、関係性のできているママにならいいと思います。『二人目考えている?』という問いは、自然に出るものです。すると『いや~、うち、全然してなくて~』とざっくばらんに話す人もいて、悩みを共有できることもあります。」

「ただし、この『全然してない』は、本音ではないことも。してないと言っていたママ友が、まもなく二人目を妊娠、というのもある話です。相手の話を真に受け、レスなのは自分だけでない思ってしまうと、なんだ、結局してるんじゃない・・・と後から傷ついてしまうこともあります。」

では、ひとりでセックスレスに悩むママには、なんとアドバイスしたらよいでしょう?

「本当に心を開いた相手でないと、性の悩みは相談しづらいもの。もっと気軽にカウンセラーを利用してください。レスで相談に来る女性はたくさんおり、決して恥ずかしいことではありません。」

明るく笑顔で語る鳥毛さんに、自分でもできるセックスレス解消のコツを伺いました。

まずは、執着を手放す

「レス解消の目的が妊活でも、旦那さまとのコミュニケーションでも、どちらでもそうなのですが、まずは”執着を手放すこと”です。赤ちゃんを授かることに執着していると、セックスもうまくいかなくなり、妊娠しづらくなります。

執着で悶々としてしまうと『なぜ、してくれないの?』と旦那さまを責める気持ちが生まれ、余計にうまくいかなくなります。不妊治療をやめた途端に妊娠するというのは、よくある話。できてもできなくてもどちらでもいい、くらいに思っておくといいですね。」

自分がご機嫌でいられることをする

「旦那さまは”奥さまを幸せにしたい”という思いで、結婚をしています。だから、奥さまは笑顔でいることが使命なんです。

レスで悩むと、観点が相手に向きがち。そうではなく自分に意識を向けて、まずは自分が楽しめることをしましょう。ときめくものを身につける、おいしいものを食べるなど、自分が笑顔になれることをします。

男性は女性を喜ばせたいのです。笑顔でニコニコしていたら、淡白な旦那さまが誘ってきたという話や、職場のおじさまからモテるようになったという話もあるんですよ。」