サードウェーブを体感してみよう

ここまで「サードウェーブ・コーヒー」がどういったものかを説明してきましたが、頭で知るよりかは実際に体験してみるのが一番。日本でも数年前から「サードウェーブ・コーヒー」を味わえるお店が増えています。雑誌などでよく取り上げられている代表的なお店といえば、参宮橋「Paddlers Coffee」、代官山「THE COFFEESHOP」、中目黒「PARKING COFFE」、表参道「OMOTESANDO KOFFEE」、奥沢「ONIBUS」など。

また、もともとは「アンチ・大手チェーン」から始まったこのムーブメントですが、外食業界もその動向には注目。シズラーやシェーキーズなどを展開する「アールアンドケーフードサービス」は溜池山王にサードウェーブ・スタイルを取り入れた「スタンダードコーヒー」を、ユーシーシーフードサービスシステムズは丸の内に「東京ロビー」をオープンさせています。
 

いかがでしたか? 日本には「サードウェーブ」呼ばれるずいぶん前から「喫茶店」でマスターの淹れたコーヒーをゆっくりと味わう文化がありました。職人気質の日本人と「サードウェーブ・コーヒー」の相性はシアトル系コーヒーよりも良さそうな気がします。

もともとが地域密着やマイノリティなどの付加価値によって人気となった「サードウェーブ・コーヒー」。大手が参入をし始めて「マジョリティ」となる頃には、そのムーブメントはすでに「フォースウェーブ・コーヒー」と進化しているかもしれませんよ。

デザイン、アート、インテリア関連の記事を中心に執筆をするフリーライター。インドア系ライフスタイルメディア「roomie」でも執筆。国内外の人に教えたくなるような小躍りする情報を紹介予定。