近年「ハンドメイド作家」と呼ばれる人が増え、手作りの服やアクセサリー、小物などが人気を集めています。こうしたことから「私も副業感覚で始めたい!」というママもいるのではないでしょうか。

しかし、実はハンドメイド販売の現実は思っているよりも過酷。お小遣い程度を稼ぐにも努力と長い時間とセンスが必要です。

今回は、知られざる「ハンドメイド販売の実情」についてご紹介します。

お裁縫が好き、もしくは得意といったママさんであれば、一度は「ハンドメイド作家になりたい」「自分の作ったモノを販売する仕事をしたい」と考えたことがあるのではないでしょうか。

確かに、ハンドメイド作家はオシャレな小物を作って、お客さんに喜んでもらえる素敵な職業。人に喜ばれることが好きなら憧れの職業であることは当然です。

しかし、そう簡単に仕事として成り立たせるのは簡単ではないのだそうです。

ハンドメイド販売の現実

栃木県で副業としてハンドメイド販売を行っている村山さんに、ハンドメイド販売の現実についてお伺いしました。

ハンドメイド販売を本業や副業として検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

販売価格よりも材料費が上回ることがある

村山さん「販売方法として利用しているサービスにもよるのですが「値引きしてほしい」「○個買うから○円にしてほしい」といった内容のメッセージをもらうことがあるんです。

ハンドメイド販売を始めたばかりの頃はなかなか売れないので、こうしたメッセージを貰うとつい要望通りに値下げして、結局売り上げが上がらないということがありました。

今でも、売れ残ってしまった雑貨を大幅に値下げして販売することがあります」

ハンドメイド販売を始めた直後や、商品が売れ残ってしまった場合は在庫を抱えないためにも大幅に値下げして販売することは少なくありません。

そのため、村山さんは一度に大量につくらず、少しずつ作成して様子を見ているのだそう。

1か月で2,000円の利益を出すことが難しい

村山さん「そもそもハンドメイド販売で売れる人はごくわずかといわれています。ハンドメイド作家のとあるサークルで耳にしたのですが、1か月に2,000円稼ぐ作家さんは、全体のほんのひとつまみ程度なのだそうです。

確かに、私自身も1,000円の売り上げすらも出せないまま数か月が過ぎていたので、途中でコンビニのバイトをした方が良かったな…と思うこともありました。

今は、常連さんが少しずつできたこともあり、なんとか副業として成り立っていますが、まだまだ売れっ子の部類ではないので、油断はできません」

1か月で2,000円の利益を出すことも難しいという村山さん。1個や2個売れた程度では材料費を計算するとほんの数百円程度であることも多いそうで、副業の収益としては少なすぎる印象です。