日本ラグビー界・最高峰の舞台、国立での「早明戦」
国立競技場を埋め尽くす大観衆の前で、母校の名誉と誇りをかけ、意地と意地をぶつけて死闘を繰り広げる関東大学対抗戦「早明戦」。1923(大正12)年から続く、日本ラグビー界最高の舞台に立った男たちは、極限状態のなかで自らを高め、男を磨き、真のラガーマンへと成長していく。
伝統の一戦を経て、日本ラグビーのリーダーとなった男たちは語る(『国立をホームにしよう。12.1早明戦 RUGBY MATCH 2013』より)。
「早稲田と明治は切磋琢磨しながら成長してきた」(日比野弘・早稲田大1958年卒)
「早明戦は雰囲気が違うから血が騒ぐ試合になりやすい」(松尾雄治・明治大1976年卒)
「早明戦で壁にぶつかるたび、“可能性はいくらでもある”と感じた」(大西一平・明治大1988年卒)
「早明戦は少年を妄想にかきたてる素晴らしい舞台」(清宮克幸・早稲田大1990年卒)
「早明戦は魂と魂のぶつかり合い、そこには理屈は全く存在しない」(吉田義人・明治大1991年卒)
「早明戦では80分間“死んでもいい”覚悟で戦ってきました」(堀越正己・早稲田大1991年卒)
「早稲田での4年間、自分らしさを再認識させてもらった」(今泉清・早稲田大1991年卒)
「国立競技場の地鳴りのような歓声に、人生観が変わった」(元木由記雄・明治大1994年卒)
そんな先輩たちの言葉を証明するように、2013年12月1日、“国立競技場最後”の早明戦を戦った両チームは、歴史に残る一戦で本領を発揮。その後の大学選手権で躍進するとともに、大学ラグビー全体をレベルアップした。