2: 「あなたのために」など押し付けがましい言葉がある
何かを提案されて断ると、「あなたのためにと思ったのに」「せっかく考えたのに」など、受け入れないこちらに非があるような言い方をする人には要注意。
「あなたのために」は善意に見えますが、本当にそうならこちらの「断る事情」にもきちんと注目して「そうなのね」と言えるはず。
こちらが聞く前から「あなたのために」と前置きのように言う人も多いですが、それが本当にありがたいことかどうかは、する側ではなくされる側が決めることです。
愛情をこめて「あなたのために」と言うときは、それをする自分にそもそも満足しているはず。断られて機嫌を損なうような人は、見ているのが相手ではなく自分の気持ちなのです。
3: 断っても引き下がらない
「野菜がたくさんあるからどう?」と言われ、「ありがとう。でも買い物に行ったばかりで間に合っているから」と断ったのに「うちも余っているから困っていて」「誰かにあげればいいから」とまだ要求を続けるような人は、自分のストレスを他人で解消したい目的があります。
困っているのは自分の事情でありこちらには関係ないのに、無理を通してでも何とかしようとするのは自分勝手ですよね。
「ほかの人に言ってみて」と別の提案をしても受け入れなかったり、「何とかできない?」と頼み事を重ねてきたり、断っても引き下がらない人は他人を利用することにためらいがありません。
それはこちらを自分より下と見ているからであり、ほかの場面でも自分の要求に従うことを求めてきます。
こんな人は、対等な気持ちのやり取りを嫌がり自分が満足する関係しか求めていないため、お付き合いを続けてもストレスが避けられないといえます。
4: 感謝の「度合い」に注目する
本当に善意や好意でやったことではないな、とわかるのは、何かした後で「感謝が足りない」「ありがたみが薄い」など相手の対応に文句をつける人です。
たとえば友人と近くに出かける予定を立てたときに、車を出すと自分で言い出したのに友人が「ありがとう」だけで済ませたことが気に入らず、「もっと感謝するべき」など口にする人は、最初から「感謝される自分」が目的で提案していると感じます。
感謝の「度合い」にこだわるのは自分がしたことに大きな価値を持っているからで、それに見合った対価を求めるのは善意や好意ではありません。
「自分がしたいからそれをする」が善意であり、相手の対応にその都度注目してはあれこれとケチをつけるのは、自己満足を求めているからではないでしょうか。