2: 相手の依存に付き合わない
追いかけられたいのはそれをもって愛情の証とするからですが、裏を返せば「追われない限り自分の存在に価値を与えてもらえない」ことで、「追わせる恋愛」をしたい人は相手の気持ちによって自分の状態が決まるともいえます。
相手しだいで心の安定が左右されるような状態は依存であり、みずからの意思で関係を続けていきたいという姿勢がありません。
「関係が続くかどうかはこちらで決められる」のがふたりの真実だとすると、大きな負担ではないでしょうか。
幸せなお付き合いはふたりがともに愛情を伝えあって叶うものであり、「追わせる恋愛」をしたがる人は相手にその決定権を委ねている事に気づいていません。
好意を引っ張るやり方で特別感を得ようとすればするほど、実は自分こそが相手に操作されることになるのですね。
「追わせる恋愛」をしたがるのは相手に依存している証拠であって、これに向き合うと関係のバランスが崩れます。
常に相手の機嫌を取るようになる、また自分のそのときの気持ちしだいではあっけなく終わりにもできる、そんなお付き合いが果たして幸せと呼べるでしょうか。
相手の依存は相手の問題であり、こちらは自分の「こう在りたい」を大切にする姿勢が、不毛な感情のやり取りを避けられます。
3: 「距離を置きたい」と言われたときは期限を設定する
「追わせる恋愛」がしたい人は、仲がつまずくと「時間がほしい」「距離を置きたい」などと言って離れたがります。
話し合って解決するのではなくまず自分の安定から先に求められることが続く場合は、「◯◯日まで」と期限をつけてしまうのも一つの手。
相手の狙いは「離れることで不安になったこちらが接触を求めてくる姿」にあるので、それを封じるために「距離を置くのはいいけれど、◯◯日に連絡をちょうだいね」と提案してみると、こちらが追ってこないとわかった相手の真意が見えてきます。
ここで「そのときに連絡ができる状態かどうかわからない」「一方的に決めないでほしい」など抵抗するときは、「それならあなたが自分で期限を決めて」と伝えましょう。
離れる選択をした側が「その次」もきちんと決めるのが対等なお付き合いであり、こちらが追わない限り次の展開がないようなつながりは正常ではありません。
期限を設定する提案はこちらも「その次」を求めるから、と理解してもらうのも重要です。
本当に好意があるのなら、この日には連絡がほしいとするこちらの気持ちを尊重してくれるはずですよね。
4: 「追いかけないこと」をはっきりと伝える
相手に依存して関係を続けたいのが「追わせる恋愛」をしたい側で、こちらを突き放すことでまだ求めてくるかどうかを確認したがります。
常にこちらから連絡をしてやっと元の状態に戻ると気がついたときは、「次は追いかけない」とはっきり伝えるのも自分のため。
どれだけ相手のことが好きでも、自分が折れるしかない、相手の希望を叶えることでしか続かないような関係では、愛情を奪われる一方になります。
こちらに追わせることに慣れてしまった相手は、いつまでも試し行為をやめられずに愛情の証を求めます。
また衝突があったときは、「次はあなたから連絡してね」と伝えてみると、相手の意図がわかります。
追わせたかったのに自分が追いかける側になったと気づいたとき、それを窮屈に感じるのなら、もはやあたたかい愛情ではなく「好かれる自分が見たい」という依存でしかありません。
本当にこちらのことが好きならそもそも追わせるような状態は作らないはずで、そこを指摘するのが「追いかけないことをはっきり伝える」という手段。
「次はあなたから連絡してね」と言って受け入れてくれないときは、こちらもまた関係を続けるには無理があることを、考えないといけません。