犯罪者にねらわれないために! SNSを利用するときの注意点
SNSは、意外にも恐ろしいリスクが潜んでいるものなのですね。日頃からどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
京師「SNSは、自分や家族が危険な目に遭うかもしれないと理解した上で使用しましょう。前述の通り、SNSのログインは二段階認証にし、できるだけ自撮り写真・動画は投稿しないこと。なりすまし画像や動画を作成されてしまいます。またスマートフォンの位置を特定できるGPS機能もオフにしましょう。
買い物や食事、旅行写真で裕福かを見定め、そこに書かれた個人情報で家族相手になりすまして金銭をだましとる詐欺が多いのです。
また定期的に自分や家族のプロフィール写真を画像検索してなりすましが存在しないか確認しておくと安心です。
今後はディープフェイクを利用したなりすまし振り込め詐欺も増加していくと考えられるため、家族で合言葉を決めて、電話やネットでの対話のときにはまずはじめに合言葉を言い合うようにするといった予防策をとるのをおすすめします」
思わぬところに落とし穴はひそんでいるようです。SNSでも詐欺は横行していると認識して、ぜひ日頃から防犯対策をしっかりと取っておきましょう。
【取材協力】防犯アドバイザー 京師 美佳(きょうし みか)さん
トータル防犯アドバイザーを目指し、セキュリティ企業へ就職。法人営業部の責任者を務める中、2002年10月に防犯設備士取得。その後は、防犯ガラスメーカーに勤め、セキュリティ事業部長、そして防犯アドバイザーとして、防犯診断や電話での相談受付、セミナーなど、幅広く活動を行う。2005年5月独立。京師美佳セキュア・アーキテクトを設立し、2009年11月には一般社団法人全国住宅等防犯設備技術適正評価監視機構理事に就任し、現在も講演、テレビ、新聞、雑誌など多方面で防犯の啓蒙活動を展開中。