衝動に支配されそうになったとき、考えたいこと
「そうするしかない」と思うのは自分の事情であり、それをどう受け止めるかは相手しだいでこちらの思い通りにいくかどうかはわからないと思えば、「何もしない」ことが今の自分にとっての正解なのだとわかります。
こんなときに考えないといけないのは、相手の気持ちや状態の前に「それをした後で自分が苦しむ可能性」です。
「この自分で相手の元に向かえば両腕を広げて迎えてもらえるはず」なんて期待を持つほどに、それが叶わなかったどころか会うことすら拒否された結果になれば衝動を抱える前より心は落ち込みます。
相手の事情を今すぐ知ることはできず、会いに行ったけれど来客中で対応されなかったりそもそも家にいなかったりの空回りも避けられません。
動いた結果、以前より悪い状態になる自分の可能性は必ずあって、それを考えれば感情が膨らんだときこそ「堪える」強さが必要です。
衝動が生まれても何もしないのは自分のためであり、落ち着きを取り戻すこと、冷静な思考を意識するのが、動きたくなったときの正解。
心臓の動悸の激しさが加わって感情は乱れるばかり、息をするのが苦しくその状態から動くことで逃げ出したくなるため、止めるにはまずはその場で深呼吸を繰り返します。
深呼吸は、浅くなっている呼吸のせいで脳に酸素が足りていない状況をいち早く元に戻す身体の動きで、深く息を吸って吐くことに集中して衝動を散らしていきます。
膨れ上がった感情を抑える、動きたいのを堪えるそのときの力は、後になって「衝動であんなことをやらなくてよかった」という結果を連れてきます。
今からしようとすることがどんな自分を生むか、成功が絶対に約束されていない以上は「何もせず現状をもう一度見つめ直す」のが最善であり、自分にとっての正しい選択をする自信になります。