――先ほどのクライマックスのバトル・シーンのほかに、思い出深い藤ヶ谷さんとのシーンはありますか?

「やっぱり、いちばん最後の別れ際のシーンですね。

あそこは大事だなと思っていたから。藤ヶ谷くんとは距離が結構あったし、俺、目が悪いから彼の姿はほとんどボケてたんだけど、それでもジ~ンとさせるものが返ってきて。どんな仕上がりになるのかそのときは分かんなかったけど、完成した映画を観て、ああ、よかったなと思いました。あの最後の別れ際のシーンはいちばん好きですね」

――『仮面ティーチャー』の世界を体感されて、改めて、この作品ならではの面白さはどこにあると思いますか。

「本来は仮面をつけて“体罰”という成敗を生徒たちに加えていく立場にある主人公の剛太が、“心”が大事なんだって分かっていて、その“体罰”について悩む設定が面白いよね。そこがいままでのこの手の作品といちばん違うところじゃないですか。

アクション映画としてはもっと“体罰”の方に走らせた方が面白いかもしれないけど、“心”に訴えるという大切なメッセージが一個ポンとあるところが『仮面ティーチャー』のよさだと思います」

――『仮面ティーチャー』は女性のファンが多いですけど、男性が刺さるところは、男性の遠藤さんから見てどういうところだと思いますか?

「やっぱり熱いところかな。アクションもそうだけど、人間同士の熱いやりとりが、実際の学生の男の子にも、かつて学生だった大人の男性にもストレートに響くと思います。男性の方々にも観てもらって、『仮面ティーチャー』が描く“心”でぶつかり合うことの大切さを少しは感じてもらえると嬉しいですね」
 

取材終了後、『劇場版 仮面ティーチャー』の宣伝代表として、全国を旅してPRにまわっている「仮面宣伝マン」(参照:「『劇場版 仮面ティーチャー』特集 仮面宣伝マン"追っかけ!"の旅」[http://ure.pia.co.jp/list/sp?c=kamen_teacher])とご対面。

遠藤憲一は部屋に入ってきた仮面宣伝マンに「がんばって」と激励し、ガッチリ握手を交わしたのだった。

  
  

『劇場版 仮面ティーチャー』2月22日(土)より公開→[http://kamen-movie.jp/]

 

 

映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。

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