なんで遅くしまうとお嫁に行き遅れてしまうの?

ひな人形というと、早くしまわないとお嫁に行き遅れる・・・なんて話をよく聞きます。

でも、それって本当なのでしょうか。もちろん、実験をするのは難しい内容なので、現在のところ、迷信や言い伝えの域を出ないようです。

その中でも、いくつかの説をご紹介します。1つは、既にご紹介したとおり、ひな人形はけがれを移し、厄払いをするという意味があるので、そのけがれが移った人形をいつまでも出しておかずに早く片付けるべきというもの。

もう1つは、きちんと片づけさえできないようなら、お嫁に行き遅れるよ、という戒めや、しつけのような意味合い。そして、もう1つは、「早く片付く=早く嫁に行く」ということからなど、こちらも諸説あります。

いずれにしても、女の子が健康で、素敵な女性になるようにという気持ちが込められているということなのでしょう。

 
ひな祭りの当日は、手まりずしやちらし寿司、ひなあられやケーキなどを食べながらお祝いするご家庭も多いかと思いますが、そんな時にひな祭りの由来などを子どもたちと話して、さらに楽しむことができるといいですね。

ご紹介した中には、知っているよーということもあったかもしれませんが、子どもたちに「どうして?」と聞かれるとうまく説明できないこともあったりするかもしれません。

未来にも伝えていきたい日本の行事、できれば、イベントだからとなんとなくお祝いをするよりも、その由来や意味なども一緒に受け継いでいきたいものです。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。