なんとなく聞いたことのある「骨粗しょう症」。高齢者が発症しやすいイメージで「自分はならないだろう」「考えるにはまだ年齢的に早い」そう思う人もいるかもしれませんが、なってしまってからでは遅いです。

骨粗しょう症は普段の生活習慣も大きく関わっているため、早めの対策が大切です。そこで、今回は骨粗しょう症になりやすい人の特徴と具体的な対策についてお伝えします。

骨粗しょう症とは?

骨粗しょう症とは、骨密度が低下して骨折しやすくなる病気です。発症しても痛みなどの自覚症状がないことが多いといわれています。知らないうちに骨が脆くなるため、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなってしまうことも。

骨密度は20歳前後でピークに達し、50代前後になると急速に低下してしまうといわれています。また、骨粗しょう症では背骨の骨折が起こりやすくなります。

背骨の骨折は、もろくなった骨が上下に押しつぶされたように骨折する椎体圧迫骨折が多く、これが起こると背骨が曲がったり、身長が低くなったりしてしまう可能性があるのです。(※1)

骨粗しょう症になる原因は?なりやすい人は?

骨密度の低下の原因は加齢の他に、運動不足、偏った食生活、過度のダイエット、喫煙、アルコール飲料やカフェインの過剰摂取、日光に当たらないなどの生活習慣が挙げられます。

カフェインの摂取に関しては、コーヒー1杯で5mgのカルシウムが失われるという報告もあるため、コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は摂り過ぎないように注意しましょう。

また、骨粗しょう症は一般的に男性よりも女性のほうがなりやすいといわれています。それは、閉経により女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少すると骨の吸収を抑制する作用が欠乏して骨密度が急速に低下しやすくなるためです。

骨密度が若い女性の70%未満になると、骨粗しょう症と診断されます。(※2)(※3)