既婚者と肉体関係を持つ不倫は、そのリスクの高さは誰もが知るところではないでしょうか。
それをわかっていても不毛なつながりを望んでしまうのは、やはり相手のことが好きだからです。
既婚者との恋愛はつらいことが多く、「好き」だけではなかなか維持できないもの。
不倫関係を望んだけれど「なれなかった」女性は、どんな思いで相手の男性を諦めたのでしょうか。
好きになったのは・・・
30代・独身のA子さんは、同じ会社に勤務する男性を好きになりました。
「優しくて仕事熱心で、同じ業務に関わるうちに好きになった」と話すA子さんですが、問題は相手が結婚していたこと。
たとえ思いが通じたとしても、人目をはばかる上にバレてしまえば慰謝料の発生などもある不倫になることに、悩んでいました。
「何度も諦めようとしたのですが、彼も私のことをいいなと思ってくれているのがわかって、どうしても決心できなくて」
いつの間にかLINEのIDを交換して、ふたりきりの会話を楽しむまで発展していたふたりの関係に、不安を抱えながらも「付き合えるという期待がありました」とA子さんは振り返ります。
社内の人を好きになると、一緒に過ごす時間が長いぶん幸せな瞬間は多いですが、その反面諦めたくても距離を取りづらければ難しいことが、デメリットといえます。
同じ部署で同じ業務を担当しているとなれば、どうしても好きな気持ちが育っていくことを、A子さんは止められませんでした。
友人の不倫の顛末
不倫は人から後ろ指をさされる関係であり、テレビやSNSなどでも頻繁に話題になるのを見ていれば、自分にとって良くない関係であるのはわかります。
それでも、ある日男性から送られてきた「俺が独身だったら、君と付き合えるのにな」というメッセージを読んだA子さんは、「不倫でもいいから彼と愛し合いたい」と強く思うようになりました。
「そのとき浮かんだのが、前に不倫をしていた友人のBです。
私と同じように自分は独身で相手は既婚者で、悩んではいたけど楽しそうだったのを覚えています」
Bさんの不倫がどうなったのかA子さんは知りませんでしたが、一度話を聞いてみようと連絡します。
会う約束をした当日、久しぶりの再会に喜んだ後でいざ「そういえば」と過去の不倫について尋ねると、
「Bの顔が変わって、すごく険しくなりました。
『急にどうしたの?』と言われて……」
Bさんの気分を害したことに気が付き、「変なことを聞いてごめん」と慌ててA子さんは謝りますが、それでもBさんは自分の不倫について顛末を話してくれたそうです。
「その頃、私はBから詳しく話を聞いていなかったのですが、不倫の中身は本当に壮絶でした。
Bが『離婚しないのなら奥さんに関係をバラす』と言って相手の男性が警察に行く寸前だったとわかって、血の気が引く思いがしましたね……」