撮影:山崎伸子
  

今年はフラガールのふるさとである福島の常磐音楽舞踊学院の創立50周年、来年は彼女たちの夢の舞台であるスパリゾートハワイアンズが前身の常磐ハワイアンセンターの創業から50周年。それを記念して、7月9日(水)には東京国際フォーラムで「常磐音楽舞踊学院50周年記念東京公演」が行われます。

そこで今回は、東京公演を目前にした現役フラガールの4人に集まってもらい、フラダンスやスパリゾートハワイアンズの魅力、東京公演に向けての意気込みなどを語ってもらいました。

この日集まってくれたのは、42期生の小宮玉恵さん、44期生の渡辺愛さん、45期生の賀澤教子(みちこ)さん、47期生の熊谷聖菜さんの4人。

最初は彼女たちが、何がきっかけで、何に魅了されてフラガールになろうと思ったのか? を話してもらいました。

最初の3ヶ月間で、フラの基礎をすべて叩き込まれる

 

小宮玉恵さん

小宮:いわき市出身で、子供のころからハワイアンズに来ていて。物心つく前の写真もあるんですけど、いつかフラガールになりたいな~、私も絶対にあのステージに立つんだって思ってました(笑)。

渡辺:私は福島県内の出身なんですけど、高校でチアガール部に入っていたときに顧問の先生に薦められて、初めてショーを観たんです。そしたらすごく感動して、私もステージに立ってみたいと思ったんです。

賀澤:私もいわき市の出身で、小さいころからハワイアンズに来ていたんですけど、小学校の高学年のときにタヒチアンダンスのときにどうしてあんな腰の動かし方ができるのか? という疑問が湧いたことからフラガールが気になり出して。高校の部活か終わったのと同時に、ここに入るためにフラダンス教室に通い、そこでさらにダンスが好きになってフラガールになりました。

熊谷:私は秋田出身なんですけど、もともとダンスを習っていて、それを職業にしたいと思ってここに入りました。いまはメンバー全員の半分ぐらいしかいないですが、寮生活をしています。

現在ステージに立っているフラガールは36名で、常磐音楽舞踊学院に通ってデビューに向けてレッスンに励んでいる未来のフラガールが6名。みんな、最初は普通の就職と同じように、ハワイアンズの入社試験を受けるところから始まるという。

小宮:本当に普通の会社と同じように履歴書を出し、筆記試験と先生に軽くフラを教えてもらいながらみんなで踊る実技があって、そこで選ばれた子だけが学院に入学できるんです。

 

渡辺愛さん

渡辺:学院生活は2年間で、最初の3ヶ月間はレッスンですけど、7月からステージに立って、そこからは先輩たちとやることは変わらないですね。

3ヶ月と聞くと短期間でそんなに簡単にステージに立てるの?って思う人もいるかもしれないが、その3ヶ月のレッスンは想像以上に濃密かつ過酷なものなのだ。

渡辺:フラやタヒチの基本を中心に、ショーに立てるようにレッスンをします。それ以外にフラメンコやバレエ、女性らしさを備えるために茶道も習いますね。1週間、実質6日の時間割が決まっていて、午前中に例えば茶道とポリネシアンダンスを1時間ずつ2項目やったら、午後はフラメンコのレッスンをしたり…。

小宮:デビュー前の子たちは1時間ポリネシアンダンスのレッスンを受けたら、休憩をはさんでポリネシアンミュージックを習ったり、3ヶ月の間にいろいろなものを叩き込まないといけないので大変です。