ハワイに生まれたかった

ここで、集まってくれた4人の持ち味や得意技を聞いてみよう。

小宮:自分に自信がないから、いい動きをしている先輩や後輩から盗むのが上手くなりました(笑)。

渡辺:私はポイボールが好きですね。踊りより得意かもしれない(笑)。

小宮:私も踊りじゃなくて……ステージでつける飾りは自分たちで作るんですけど、それを作るのは得意ですね。

賀澤:玉恵さんは踊っているときの小悪魔的な笑顔が持ち味だと思います。私ももっと目を開けないといけないなと思うんですけど、愛さんも遠くから見ても分かる目力のある笑顔が素敵だし、タヒチアンダンスでセンターに出てきた熊谷がテンポの速い曲のときに見せる表情には絶対に目が行きます。熊谷は楽しい曲が好きだけど、その動きと表情を見れば、“この人、絶対にこの曲が好きで、楽しく踊っているでしょ!”ってすぐに分かりますね(笑)。

熊谷:もったりした曲が逆に苦手なんです。

賀澤:弾けるフレッシュレモンみたいな感じ(笑)。

熊谷:21歳です。

小宮:楽しいときとしっとりしたときの表情のONとOFFがはっきりしている。

渡辺:意味が分かっているんだな、というのと、好きでやっているんだなというのが一目で分かりますね。

小宮:指の先まで神経がいっているし、努力家ですね。

熊谷:いちばん好きなのは“雨の形”ですね。

 

  


賀澤:ハワイの人たちの踊りを見ると、手の動きなどが全部自然で、作られた感じが一切しないんです。ハワイの人の踊りは環境がすごく影響しているのかな? そう考えて、気持ちから入る自然派で行こうと思うようになりました(笑)。

小宮:日本人のダンサーは「表情を大切にしなさい! 表情! 表情!」って厳しく言われながら身に着けているから、どうしても踊りが作られたものになってしまうんですよ。でも、ハワイの人たちはそれが普通にできる。物心をついたきからそういう踊りを見て、普段の生活の中でやるようになるから動きがとても自然なんですよね。

賀澤:本当に素晴らしいですよね。日本人が踊れないような独特なダンスを踊ったり、雰囲気があるから、ハワイに生まれたかったなと思います。