フラガール50周年! 現役に聞いた華麗な舞台の裏側と「50周年記念公演」の抱負

いっぱい食べないと踊れない

  

渡辺：みんなと違った動きをすると、それだけで目立っちゃうから、カバーするのが難しい。

小宮：でも、“やっちゃった”って顔をすると、お客さまに余計バレてしまうので、私だけ“こういうポーズなのよ”というふりをする。初めて入った子たちはどうしても“あっ、間違えちゃった。どうしよう？”って動揺しちゃうけど、ある程度経験を積むと“間違えたけど、私は間違っていない”という強い気持ちで踊り続けることができるようになるんです(笑)。

渡辺：私はステージ上でココナッツブラの紐が取れてしまって、そのままでは踊っていられないので、分からないようにサ～っと舞台のそでにはけたことがあります(笑)。でも、自分ははけちゃったからよかったんですけど、ひとり抜けたことで全体の構成が変わっちゃったから、残された人は大変だったと思います。

小宮：そういうときも、先輩になってくると冷静に視線で“あっ、誰かひとりいなくなってしまった”というサインをみんなに送ることができる。そこから、ひとりひとりがほかの人たちのことも考えながら、その空いたスペースを埋めようという気持ちで踊るんです。それを怠って自分勝手に踊ったら、ステージには何十人もいるわけだし、ボーンってぶつかったりして危ないですからね。

もちろん、普段からの体力作りや食生活にも気を配っている。

小宮：体力作りも仕事ですね。レッスン場でずっと腹筋と背筋を鍛えている人もいます。

賀澤：私です(笑)。鍛えておかないと続けられない。いっぱい食べて、ステージでいっぱい動いて、筋トレしての繰り返し。いっぱい食べるのも大事です。

小宮：あの暑い室内のステージで激しい踊りをするから、夏などは特に食欲がなくなっちゃうんですけど、食べないとステージで倒れちゃいます。だから、「ご飯だけはしっかり食べなさい」ってずっと言われてきましたね。

賀澤：ただ、牛肉はある程度の年齢になると胃もたれするから、最近はささみとか野菜をたくさん食べるようにしています。