成長する人間の特徴2『ジャイアンやスネ夫と縁を切らず、難しい人との付き合い方を体で学んでいる』

のび太くんはいつもジャイアンやスネ夫からいじめられています。バットの実験台にされたり、自慢話を聞かされたり、仲間はずれにされたり。でも、のび太くんは二人と縁を切らず、仕返しをしたり逆に自慢をしたりするだけです。

不思議ですよね。「ブロックすればいいのに」「着信拒否すればいいのに」「リム一択」なんて思いますよね。

ここに、のび太くんの凄さがあります。のび太くんは二人を「成長の材料」だと思っているのです。

大人になったら、簡単には縁を切れない相手というものがいます。そう、上司ですね。どんなにいじめられても、自慢話をされても、絶縁できないのです。だってご飯が食べられなくなるから。

そんな相手と付き合うコツをのび太くんはジャイアンとスネ夫から学びました。あの二人と上手くやっていければ、どんな上司とでも仲良くできる気がしませんか?

私たちものび太くんを見倣いましょう。世の中には「ちょっとめんどくさいな……」と感じる人が結構います。個人的な調査によると人口の98パーセントは面倒な人間です。ですが、そういう人を避けるのではなく、相手の根っこが真っ直ぐな限り、積極的に関わっていきましょう。ベリーハードモードのパズルやゲームだと思えばなんとかなります。

 

成長する人間の特徴3『いつも秘密道具で酷い目に遭っている』

毎回、のび太くんは秘密道具を悪用して酷い目に遭います。そろそろ学習すればいいのに……とも感じますが、連載開始から四十年以上にわたって秘密道具の使用ミスにより重傷、あるいは社会的に重傷になっています。

アメーバ並の学習能力? いいえ、あそこにものび太くんの成長の秘訣があるのです。

それは、四十年以上酷い目に遭うことで、不屈の精神を身に着けたこと。転んでも転んでも起き上がり、何度も欲望のままに秘密道具を使い、また転ぶ。野比=起き上がりこぼし=のび太です。

私たちも、常に逆境に身を置きましょう。とりあえず会社を辞めて冒険者になりましょう。「うーん、それは逆境すぎるかな~?」と思われたら、資格の勉強でも始めてみませんか? 小説や絵など、いろんな賞に応募してみるのもいいかもしれません。何度も何度も不合格になると凹みますが、確実に不屈の精神が身に付きます。