誰もが幸せになれるトイレとは?
「エリア5」では、ちょっぴり真面目にトイレに関するさまざまな問題を取り上げ、みんなが幸せになれるトイレとはどんなものなのか、考えます。
排泄物の処理は、衛生に関わるものだけに、最優先で取り組むべき課題。アフリカでは、トイレを使うことで収益を生み出す新たな試みが始まっているとか。その名も「価値を生み出すトイレ」。
排水やうんちを肥料にし、それを農家に売って収入にする。収益につながることで住民のトイレに対する意識が変わり、トイレの前向きな維持管理が可能になる。そんな好循環をめざしているそうです。
ひとりの人間が1日に使う水の量を比較。左は日本、右はアフリカ。トイレに水を使う余裕はありません。
水を使わずにうんちを堆肥にできる「コンポストトイレ」が、アフリカの人々に、生活の質の向上をもたらすことが期待されます。うんちを使った肥料で育てると、作物が大きく育つそうです!
こちらは震災時、実際に使われた非常トイレの映像。トイレの問題は途上国だけのものではありません。
現在、トイレを使えない環境にある人々は、世界に約25億人、3人に1人の割合。目を背けることのできない現実です。
「人間にとって、食事や水も重要ですが、トイレは待ったなしに必要とされるものです。」そんなコミュニケーターさんの言葉が印象的でした。
エピローグ:そしてトイレは歌いだす
トイレの旅もいよいよフィナーレ。
最後のエリアとなる「エピローグ」では、トイレたちが「ありがトイレ」の歌(鈴木おさむさん作詞)をソウルフルに歌い上げます。その高らかな歌声を聴いていると、あらためてトイレへの感謝の気持ちが湧いてきます。
トイレを普通に使える環境が、こんなにも有難いものだったとは…。
みんなが幸せにトイレを使える世の中にするために、自分ができることとは…?
トイレについて考えることは、よりよい社会、よりよい未来について考えることにつながるのですね。
この企画展をひとことで表すとしたら…?
息子「トイレ、ありがとう、かな。」
補足情報
・夏休み期間中には、さまざまなイベントが開催されます。
・1階のショップでは、トイレットペーパーなどのおみやげも購入できます。