自己投資としてのホテルステイ

ホテルは「人間力を磨く場所」でもあると、村上さんは言います。

村上さん「日常から切り離されたホテルで過ごす時間には、精神的なリセット効果があります。人生の節目、自分を見つめ直したい時になどに利用すると、心に余裕が生まれていいリフレッシュ期間になりますね」

村上さんは、今の自分にとって少しグレードが高いかな、と感じるホテルに奮発して泊まってみることを推奨しています。それは何故でしょうか?

村上さん「ホテルには『10万円の壁』があり、それを超えるとクオリティがぐっと上がると言われています。たまには背伸びをして、ちょっと贅沢なホテル選びをしてみましょう。いわゆる『自分へのご褒美』として豪華なホテルに泊まると、仕事のモチベーションアップにもつながりますよ」

もちろん、自分の経済事情に合ったペースで利用することが鉄則。一年に一度、半年に一度くらいから始めて、三ヶ月に一度、月に一度とその期間を縮めていけば、いつかは「ホテル暮らし」も夢ではなくなるかもしれませんね。

 

妥協しない姿勢がホテルをより楽しむコツ

若いうちは高級ホテルに対して二の足を踏んでしまう人も多いかもしれません。どうすれば高級ホテルに慣れることができるでしょうか?

村上さん「ホテルはさまざまな立場の人が集う場所です。ロビーで『自分よりも3割増しでカッコいい』と思うお客さんを探して観察してみるといいですよ。周りの大人の真似をして、ホテルの環境に自分を慣らしていくことです」

ホテルに慣れるには、知識より経験。ベテランの背中を見て学んでいきましょう。

村上さん「また、ホテルの部屋に少しでも気に入らないところがあったら、遠慮せずにルームチェンジをお願いしましょう。1泊だけでも人生の大切な1ページですから、妥協はしないこと。ホテル側も、お客さんによりよいステイをしてもらいたいと思っていますから、快く受けてくれるはずですよ」

ホテル経験豊富な村上さんだからこその言葉だけあって、説得力があります。

村上さん「私も若い頃はバックパックの旅行が好きでしたし、フォーマルな料理を食べるのも面倒だと思っていたので、ホテルの良さというのはわからなかった。でも滞在を重ねていくうちに、魅力を感じられるようになったんです。ショートステイもロングステイも、同じホテルの生活です。若い世代の方も失敗を恐れず挑戦して、『ホテルって楽しい!』ということに気づいてほしいですね」

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