キーワードは「60分」と「エビフライ」!?

――ふむふむ、でも要求を聞いてもらうにはどうすれば?

宮:まずは男性を空っぽにさせてあげればいい。男の人はコップと一緒なので、いっぱいだと何も入らないんですけど、空っぽの状態だと、彼女の要求とか、奥さんのプレゼントとか、いろいろ考える余裕が出てきます。

家に帰ってきた彼に、いろいろ聞いてほしいことがあるかもしれませんが、彼は仕事のことや疲れが溜まりパンパンになっている状態なので、こちらの話を聞けません。そこであげまんの女性はなにをやっているかというと、「あなたおかえりー、お風呂とごはんどちらにします?」と聞くんです。

そこで「じゃあ疲れてるしお風呂にしようかな」となると、湯船に浸かって疲れもとれてきて、汗も出て、だんだんと空っぽになりはじめる。すると「いい嫁さんでよかったな」というように、家のことや奥さんのことを考えられるようになります。この間だいたい15分くらい。

そのあとごはんで、30分くらい。これで結構エネルギーも充填されてきます。最終的に60分くらいは彼の自由な時間を与えます。ここでやっといろいろ聞けるんです。

先に「電子レンジ壊れてたけど、あれどうする?」と聞きたいことを聞くのではなく、60分好きなことをさせてから自分のことを話す。こうすると要望に答えてもらえるようになります。

――相手から話しかけられたことに対しては普通に答えていいんですよね?

宮:もちろん。でも女性はたくさん聞いてほしいこと、話したいことがあるじゃないですか。それはひとまずは抑えて。

彼も応えてあげたいという気持ちはあると思うんですが、疲れていそうなときは、こうして時間を与えてあげると聞いてもらえるようになりますよ。このときに、またエビフライでもなんでも彼の好きなものをひとつは出してあげると効果的です。男性は単純なんです。
 

この例は結婚や同棲しているカップルの場合ですが、付き合っている状態のカップルでも、彼の状況などをみて、まずは少し落ち着いてから自分の聞いてほしいことを伝えるのが良さそうです。「空っぽにする」というのは重要で、運動して汗をかいたあとなども要求を受け入れやすくなっているそう。これを実践して、自分の聞いてほしいことを彼にうまーく伝えちゃいましょう!