家事のルールははっきりさせておいたほうがいい

「家事ハラ」という言葉が一人歩きしている感があるものの、プレスリリースそのものの調査結果はなかなか興味深い内容が含まれています。まず、ダメ出しが出やすい家事の種類は夫婦双方とも「食器洗い」「洗濯物干し」が1位、2位となっています(洗濯ものたたみは7番目あたりに位置しており、作業としては区分されている)。夫が参加しやすい家事の筆頭であり、これに「風呂・トイレ掃除」「部屋掃除」が続いています。

また、どんなダメ出しがなされたかという結果もおもしろいものです。夫の回答結果の1位は「やり方が(妻のルールや手順と)違う!と指摘を受けた(42.6%)」で、2位は「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘を受けた(39.8%)」となっています。「やり方が下手」と言われたのは3位です。一方、妻の回答結果は1位と2位が夫と逆で、3位は同じになります。

筆者の家庭も共働きで、比較的家事をやっていたほうだと思いますが、子育てが始まってからずいぶんダメ出しを受けています。そのほとんどが「子育て前にはやっていなかった家事にチャレンジした」場合で「彼女が希望としているルールや手順を外れると叱られる」というパターンです。まさに「やり方が違う!」のケースです。

男性的にいえば、がんばって未知の家事にチャレンジしたとき、だめ出しを食らうのは確かにキツいです。それなら手伝わなければよかったとよく思います(本人にもそう言ってます)。

このとき、筆者が妻に言うのは「仕様書があるなら明らかにしてほしい(彼女の仕事はIT系なのであえて「仕様書」と言っている)」ということと「人に頼むのであればクオリティが下がるのは容赦すべきだ」ということです。

期待している手順がありながら、それを伝えずに要件を満たしていないと文句をいうのはおかしな話です。もし手順が違うのであれば、手順を説明するしかありません。家事はローカルルールの山なので、納得のいく水準を求めるなら指導するしかないのです。これは育児がどんなに大変だろうが伝えるしかないのです。

我が家の場合、「うんちもれした場合の乳児の服洗い(キッチン用の薬用ミューズを使うのがコツらしい)」とか「保育園送り迎えの手順(着替え置き場の決まり事とか)」については共有のクラウドにルールを入力してその手順に従うようにしています。今では「離乳食の作り方マニュアル」なども共有されているため、妻の不在時にも私が子どもにご飯を食べさせることも安定的にできるようになりました。

男性に家事をさせるのは最初の数回がハードルです。マニュアルがはっきりしていたり、経験値が貯まると家事をどんどんこなす傾向があるように思います。共働きならなおさら、男性の家事参加をうまく促して欲しいところです。

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