ポルナレフ状態 出典:『ジョジョの奇妙な冒険』
現実離れしたシチュエーションを体験したせいで、自分が見たことすら信じられないほど混乱すること。
元ネタになったポルナレフは『ジョジョ』第三部で主人公サイドに属するキャラクターである。彼は終盤で主人公より先にラスボスのDIOと遭遇するが、DIOが持つ謎の能力によって“階段を登ったはずが知らない間に階段を降りていた”という理解不能な体験をする。それを主人公たちに語った際の特徴的なセリフまわしも含めて「ポルナレフ状態」と呼ばれる。
ネット上では、目にしたニュースや議論の内容があまりに想像とかけ離れていた場合に「ポルナレフ状態」と評されることがあり、専用のアスキーアート(文字と記号を組み合わせてイラスト化したもの)も作られている。自分の言いたいことに合わせて『おれは奴の前で…』の部分を改変するのがお約束だ。
ウォーズマン理論 出典:『キン肉マン』
なんとなく正しいように見えて、よく考えたらツッコミどころ満載の理論を指す。ネタ元になったウォーズマンは強さを表す数値「超人強度」が100万で、そんな彼が超人強度1000万のバッファローマンに挑んだ際、この理論を叫んだ。
ウォーズマンいわく必殺武器のベアークローを両手に装着して2倍(→200万)、いつもの2倍ジャンプすることで強さも2倍(→400万)、さらにいつもの3倍の回転で突撃することで強さ3倍(→1200万)。これにより「おまえをうわまわる1200万パワーだーっ!!」だという。……うん、よくわからない。戦いの結果もお察しの通りである。
ネット上では無茶な理屈を展開する作品に対して「まるでウォーズマン理論だ」と茶化すほか、作者のゆでたまご先生のことを“矛盾はあってもすばらしくおもしろい漫画を描く天才”と称える時にもウォーズマン理論がしばしば引き合いに出される。なお、ウォーズマンvsバッファローマン戦以外にも作中では同様のトンデモ理論が幾度となく登場し、それらを「ゆで理論」「ゆで物理学」などと総称することもある。