〈西鉄×九州大学大学院 芸術工学研究院 高取千佳研究室〉~地域とともに育む新たなコミュニティスペース~
西日本鉄道(株)では、九州大学大学院 芸術工学研究院 高取千佳研究室と協働で、11月23日(土)に桜並木駅前ひろば「あもうれ」を期間限定でオープンします。
2024年3月に新駅「桜並木駅」が開業し、現在は土地区画整理事業が進行している同駅周辺は、今後ますますの発展が期待されています。今回、土地区画整理事業完了までの期間に生まれる空間の暫定的な活用法として、「あもうれ」を展開いたします。従来の発想に囚われない広場空間を目指し、学生たちの自由で斬新なアイデアを約300平方メートル の駅前空間に取り入れるなど、新たなコミュニティスペースの構築にチャレンジします。
「あもうれ」は、宿根草ガーデン、ファニチャー、竹細工の3つのコンテンツを軸に、定期的にワークショップやイベントを開催しながら、地域の方々とともに時間をかけて作り上げていくひろばです。過去・現在・未来の共存を意識した空間づくりをすることで、地域に長くお住まいの方々と新たに訪れる方々が交流できる地域コミュニティのハブとなることを目指します。
当社は、地域の方々とのご縁をこの「あもうれ」で結び、桜並木駅周辺地域の発展に繋げていきたいと考えております。
桜並木駅前ひろば「あもうれ」について
【ひろば概要】
名称:桜並木駅前ひろば「あもうれ」
由来:まちと人のつながりを“編もう”。そうすることで、“うれ”しいことが生まれる広場です。ここを起点に地域への愛(アモーレ)が街全体に広がっていくことを目指します。ロゴデザインは、広場づくりを行う人々が手を取り合うことで、桜並木が形成されていくさまを表現しました。
イメージ
【環境への配慮】
・廃材(枕木)の活用… 高架化前に使用していた線路の枕木をひろばに敷き、西鉄電車が地面を走っていた過去の姿を残します
・雨水タンクの活用…高架部の雨水を貯水し、宿根草ガーデンの潅水(かんすい)に活用します
・放棄竹林の竹材の活用…竹材を活用したワークショップの実施を通じて、放棄竹林問題への関心を高めます
【開設期間】
2024年11月23日(土)~2026年3月(予定)
※期間終了後の敷地利用については現在検討中
【所在地】
福岡市博多区竹丘町三丁目4-1
【面積】
約300平方メートル (約90坪)
コンテンツについて
●宿根草ガーデン
・宿根草ガーデンを3つにゾーニングし、各ゾーンで過去、現在、未来を表現することで、利用者が過去を知り、未来へと繋げていく橋渡しの役割を果たします。
過去…地域の在来種を用い、昔ながらの野をイメージ
現在…「あもうれ」オープン日に地域の方々と植え付け
未来…色鮮やかな植物で、将来の期待を膨らませる
・植え付けに採用する宿根草は、一度植えれば、生育に適した時期に毎年芽を出す植物です。宿根草を採用することで、ひろばの縁が将来にわたって続いていくことへの願いを込めました。
・ワークショップを中心に宿根草の植え付けや育成を行い、地域の方と時間をかけて宿根草ガーデンを育みます。また、「あもうれ」終了時には植物を周辺地域へ移植することで、育まれた植物や地域の輪を繋いでいく予定です。
・高架部の雨水を集める雨水タンクを設置することで、資源保全ならびに誰でも潅水(かんすい)できる環境づくりを行います。
宿根草ガーデンのゾーニング
植物のイメージ
●ファニチャー
・地域の方々が主体的に広場を活用するきっかけづくりとして、可変性のある(自分で使い方を決められる)ファニチャーを配置します。
・40cm×40cmのキューブによって構成されるユニットを組み合わせることで、利用者の目的に応じたベンチやソファ、テーブルなどの配置が可能になります。
●竹細工
・高取千佳研究室が放棄竹林の竹材の活用を研究テーマの一つとしていること、また、桜並木駅の所在地が「“竹”丘町」であることから、「あもうれ」で竹材を活用したワークショップの実施を計画しています。
・竹灯籠、竹馬、竹かごなど、季節ごとに様々な竹細工のワークショップを行うことで、竹に親しむきっかけづくりを行い、放棄竹林の問題に対する関心を高めていきたいと考えています。
竹で制作するオブジェのイメージ
ワークショップについて
【概要】
高取千佳研究室学生のファシリテーションにより、地域の方を対象に「あもうれ」を活用したワークショップ(WS)を不定期(年に4回程度)で開催する。
【目的】
・地域の方が主役のまちづくり
・人と人がつながるきっかけの提供
・利用者の声を反映した居心地よい空間づくり
【参加対象者】
桜並木駅周辺地域にお住まいの方
【内容】
ひろば活用のアイデア出し、宿根草ガーデンへの宿根草の植え付け、ファニチャーの制作、竹灯篭の制作、マルシェ、ステージイベント など
【スケジュール】
(参考)実施体制について
【主体】
九州大学大学院 芸術工学研究院 環境デザイン部門 高取千佳研究室
(参加:高取千佳准教授、研究室の学生10名、大学院授業での参加学生7名)
西日本鉄道(株) 都市開発事業本部
【協力】
全体計画…(株)ランドスケープむら、 (株)環・設計工房
宿根草ガーデン…グリーンフィンガーズ 曽根岡 紀子氏、 池田 けいこ氏
ファニチャー…(株)亀崎開楽園 亀崎 正吾氏
全体施工…(株)西鉄グリーン土木
【特別協力】
桜並木駅周辺地域の皆さま
■ 高取千佳研究室について
〈研究室の概要〉
ランドスケープ・エコロジーの視点で、人と自然との共生・持続可能でより豊かな地域社会の形成に向け、研究・実践活動に取り組む。
〈当プロジェクトに対するコメント〉
「あもうれ」という名前は、イタリア語で「愛」を意味する「アモーレ」に由来しています。私たちはこの広場を通じて、桜並木とその地域に住まう人、訪れる人が多様なかかわりあいの中で縁を紡いでいくことを目指し、この名前をつけさせていただきました。地域の皆様とご一緒に、四季折々の自然の美しさを楽しむことができ、雨水循環を感じ取れる宿根草ガーデン、地域の皆様とどんな風にこの場所に滞在し、交流したいかアイデアを頂きながら作り上げたファニチャー、さらに、福岡都市圏でも問題となっている放棄竹林を使い、竹の装飾や夏の日除けとしてインスタレーションを作成します。これら3つの要素を編み込むことで、広場全体が地域の皆様の交流と地域への愛着が深まり、広場が地域全体に溶け込んでいく場となることを願っています。
(参考) オープニングイベントについて
【日時】
2024年11月23日(土) 13:00~15:30 (雨天順延)
【場所】
桜並木駅前ひろば「あもうれ」
【内容】
● トークセッション
〈登壇者〉 ・九州大学 高取千佳研究室 学生
・那珂南校区自治協議会 会長 高原 元氏
・(株)ランドスケープむら 平江 敦氏
・西日本鉄道(株) 都市開発事業本部 企画開発部 係長 藤岡 原理
● ワークショップ(宿根草ガーデン、ファニチャーの2種類)
(参考) 桜並木駅について
【開業日】
2024年3月16日(土)
【所在地】
福岡市博多区竹丘町三丁目4番1号(雑餉隈駅~春日原駅間)
【テナント】
1階…ココカラファイン(2024年7月23日開業)、ローソン(2024年8月2日開業)
※順次開業予定
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