「中世への旅」シリーズの大ヒットから始まった、「書泉と、10冊」。この企画は、過去に出版された書籍で既に在庫がなく手に入りにくい名作を、株式会社書泉と出版社のみなさま、著者のみなさまに協力いただき重版・復刊してお届けしていくものです。その「書泉と、10冊 第2シーズン」の第3弾として、とみさわ昭仁さんの 『ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』 を復刊致します。
(※表紙に使用予定の描きおろしイラスト)
復刊に至った経緯
「書泉と、10冊」の発刊に向けて、各担当が思い思いにラインナップを挙げていたなか、ゲーム担当が選んだ書籍のひとつが本作でした。その頃、著者であり、かつてゲームフリークに所属していたとみさわ昭仁さんが、X上で本書を復刻したいことをポストされていたこと、いろんなご縁があり直接お話ができたこと、また「この本ならやってみよう!」と手を挙げていただいた太田出版の編集の方の後押し、など数々の幸運が重なりお声がけをさせていただいたことで企画が実現しました。
<太田出版 編集担当 林さん コメント>
2000年9月に発売、『ポケットモンスター』シリーズの開発で世界的に知られる株式会社ゲームフリークの歴史を綴った本書は、古書市場で4万円~80万円(!)で取引されている幻の名著です。元ゲームフリーク社員である著者のとみさわさんが経験されたこと、さらに田尻智さんをはじめとする関係者の方々を取材して執筆された本書は、10年20年のレベルではなく、100年先の心ある読者がゲーム史を紐解こうとしたとき、最重要となる歴史的価値のある一冊である、と思います。杉森建さんによる描きおろし(!)のピカチュウが表紙を飾る本書を、ぜひとも手に取ってみてください。
<著者 とみさわ昭仁さん コメント>
拙著『ゲームフリーク』が、このたび復刊されることになりました。この本は、いまや世界的コンテンツとなった「ポケモン」誕生に追ったドキュメンタリーですが、著者である私は株式会社ゲームフリークのスタッフの一人、つまり当事者として『ポケットモンスター』シリーズの開発をずっと見てきた人間でもあります。そういう意味では主観的な視線に依るところが大きい本ではあるのですが、今回、あらためて当時のテキストを読み返してみて実感するのは、正直「すごい現場を目撃してしまった!」という客観的な事実です。
ポケモンという生物とそれらが息づく世界が、どのような思考のもとに発想され、構築されていったのか。私は、当事者たちの言葉を散りばめたこの物語が、多くのポケモンファンに驚きを与えるだろうと信じて執筆しました。その価値は、初版の刊行から25年を経たいまも変わらず、いや、それ以上に高まっているはずだと確信しています。長らく入手困難だった本書を、この機会にお手に取っていただけたら幸いです。
<この企画を起案した、書泉グランデ 関根さん コメント>
「書泉と、10冊」のラインナップを検討中、社長より「この本、知ってる?」というチャットがゲーム書籍担当の元に届きました。実は私が書泉・芳林堂書店に入社するきっかけとなったのが、ゲームフリークの名を世に知らしめた伝説の同人誌『ゼビウス1000万点への解法(GF版)』というゲームのベストセラー本で、その歴史に触れた本書も愛読書だった為、ぜひとも復刻したい旨をその場で返信しました。関係者様のお力添えで長らく入手困難だった『ゲームフリーク』が待望の復刊です!なんと表紙は杉森建さんの描きおろし!ぜひ、この機会にお手元にお迎えください
【商品情報】
『ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』
(※表紙に使用予定の描きおろしイラスト)
販売価格:2,420円(税込)※本体価格2,200円+220円(消費税)
ISBN:978-4-7783-4018-6
判型:四六版 ページ数:未定
【概要】
田尻智さんの少年時代、TVゲームのミニコミ誌の作成、杉森建さんとの出会い、ゲームライター時代、満を持してのゲーム制作参入、そして世界中に愛される名作『ポケットモンスター』シリーズの誕生と、ゲームフリーク黎明期から成長期まで、アマチュアからプロへと進化を遂げた制作集団の歴史を紐解いた名著、「書泉と、10冊」で待望の復刻!
■ 予約開始日:2024年12月17日(火)
書泉オンライン:https://shosen.tokyo/apps/note/?e-landing-page=game_freak
通常版/https://shosen.tokyo/?pid=183830640
書泉グランデ/書泉ブックタワー/芳林堂書店高田馬場店
■ 予約〆切日:2025年1月31日(金)
■ 商品お届け予定日、店頭発売日:2025年2月末ごろを予定
株式会社 太田出版
1985年設立の出版社。人を揺さぶり世の流れに掉さす存在であり続けることを目指して、ジャンルにこだわらない様々な出版物を出しています。
株式会社書泉
「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号の書店を展開。「鉄道」「アイドル」「プロレス」をはじめ「数学」「占い」など様々なジャンルの本・雑貨を深く扱っています。著書にまつわるイベントも多数実施。
<参考>「書泉と、10冊」企画概要と、これまでの販売実績数
昨今、さまざまなネットサービスで過去に出版され、探しても見つからない数々の本が法外な値段で取引されています。「欲しい人が払える分の値段を払う」ということは一見、今の世の中の「当たり前」に見えますが、私たちは「そうではない」と考えます。
ファンの方が熱望するあの名作、私たちも是非お勧めしたいあの名著を「適切な価格」でお届けすることに私たちは挑戦していきます。
そして、それは私たち“本屋”だけでは実現できません。
著者の方々、出版社のみなさま、ファンのみなさま、などご縁のある方と協力しながら、少しずつでもこの挑戦をカタチにしていけると信じています。
この企画を「書泉と、10冊」という名前にしました。
「書泉と、ご縁ある方で世に送り出す10冊」という願いを込めての企画タイトルです。
まずは、10冊。この企画で改めておススメしたい本を2023年8月よりお届けしています。
これまで、さまざまなご縁をいただき、これまでに25タイトルの作品を復刊・販売させていただくことができています。実は、「書泉と、10冊」と最初に企画をプレスリリースしたときには、最初の1冊以外は全く何も決まっていない中でのスタートでした。
まずは『中世への旅』でお世話になった白水社さまとの『鉄腕ゲッツ行状記』。そして、次はなかなか交渉が進まない中、著者の加藤さまに快諾いただき『バスジャパンガイドブック』を「東京都交通局」「神奈川中央交通」「東急バス」の3タイトルを初めて自社で制作・販売に挑戦しました。さらに、早川書房さまとの『堕天使拷問刑』の復刊。この作品に取り組ませていただいたおかげで「書泉と、10冊」は続けていける!と確信でき、また『堕天使拷問刑』の復刊を企画した担当者が芳林堂書店高田馬場店の店長だったことから、「芳林堂書店と、10冊」と新たにミステリ路線の復刊に特化した企画として複線化することにもなりました。
『堕天使拷問刑』は、これまでに4,700冊以上を書泉と芳林堂書店だけで販売し、5,000冊で買い切らせていただいた在庫も残りわずかとなっています。この作品との出逢いは同時に、著者の飛鳥部勝則先生との出逢いでもありました。
熱狂的なファンが多く、過去の作品を本当に探している方が多いこと、何より企画者も熱心なファンの1人であったことから、その後も『黒と愛』(早川書房)、『鏡陥穽』(文藝春秋)、『殉教カテリナ車輪』(東京創元社)と次々と作品の復刊のチャンスをいただきました。また、付加価値としての書き下ろしの掌編や、過去未出版の作品、口絵のポストカード化などさまざまなご協力を先生ご自身と出版社のみなさまのご協力のもと実現することができています。作品の復刊だけでなく「今、この場所で買う理由」を創り上げることができる!という発見をこの取り組みを通じてさせていただき、企画も新しいステージに入っていくことができました。
これまでの「書泉と、10冊」「芳林堂書店と、10冊」の取り組みと販売数は以下の通りです。
【書泉と、10冊】
「芳林堂書店と、10冊」
ここまで25タイトルを読者のみなさまの元にお届けすることができました。
この後も、この取り組みを一過性ものにせず「書泉と言えば、10冊だよね」「芳林堂書店といえば、10冊だよね」と言っていただけるようなレギュラー企画に育てていきたいと想いを新たにしています。これからも定番企画のように、この取り組みを続けていきます。
これからも引き続き、企画に賛同いただける出版社・著者のみなさまからのお声かけもお待ちしております。
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