超イケメンと結婚した女性
最後に超イケメンと結婚したR子さん(30代)のお話を。
「とにかく自意識過剰。芸能人はライバルだし、友人の中では自分が当然一番。『みんなが俺を見ている。みんなが俺を好き』そういつも言っています。四六時中、鏡でもショーウィンドーでも自分チェック。カッコいい角度でいつも話をします」
そしてレストランに入るときは自分が先に入らないそう。
「私を先に入らせます。なぜかと言うと『俺が先に入ると嫌味だから』なんですよ」と苦笑するR子さん。
──なぜ嫌味なんですか?
「扉が開くとみんな見るでしょう?それがいやなんですって。かっこつけて入ってきてるって思われるんですって」
──それは面倒な……。
「そんな彼にも悩みはあるようです。まず仕事の評価をされない。顔の印象が強すぎるみたいで、上司は嫉妬するし、「顔で仕事を取る」と言われるそうです」
──美女と同じような陰口を叩かれるんですねぇ。
「得意先の女性に手を出している噂を流されたり、同僚から仲間はずれにされると言っていました。でも結局は『自分がイケメンだから仕方ない』と話していましたから、お互い様だと思います」
「不思議なことに、私も絶世の美女になった気がしました。みんな振り向くので、私を見ている!って勘違いしたんです。
最初の頃は彼が恥をかかないように私も頑張らないと、と見た目に気を使いました。ファッションやメイクにお金がかかりましたね。おかげで外見はよくなりました。でも、自己投資なのに自己投資じゃないみたいな感覚でしたけど。でも彼は私にそこまで求めていませんでしたね」と笑うR子さん。
「基本的に自分さえカッコよければいいのですから。でもお前も俺に見合う女になれとかそんな言葉は言わなかっただけ、まだマシかなと」
そして晴れて結婚。「“結婚しましたハガキ”が彼が一番いい写りのものを送りました」
なんと写真屋さんがそうアドバイスしたそう。
「『ご主人がよい写りなのでこれにしましょう』って。洗脳されてる私はただうなずくだけでした」
──ご主人の写りを優先とは……。
「結婚すると洗脳も解けてしまいますよ(笑)。一緒にいるのでなんとも思わなくなる。ただ、同窓会に行ったりすると彼のイケメンぶりを再確認しますけど」
なるほど慣れ、ということらしい。
──最後に質問。あなたにとってイケメンは?
「陶芸品ですね」と深ーい一言。
「育て、静かに眺める。手荒に扱ってはいけません。ただただ愛でる」。
教訓:イケメンは愛でること
ちょっと凡人には難しいかもしれませんね……。
けれども、陶芸品のような男性と一度は付き合ってみたいものですね。