そもそも呼ぶ習慣がなくて呼ばない
「単純に相手の名前を呼ぶ習慣がなかったです。もちろん人がたくさんいる場で、特定の人に呼びかけるときは、○○さんと相手の名前を呼びます。でも、ふたりきりでいるときとかは、正直相手の名前を呼ぶことがない。呼ばなくてもわかるし、という思いがありましたね」(30代、IT)
中にはこんな意見も。ふたりでいるとき、相手の名前を呼ばないことがあたりまえ――長年そんなふうに生きてきたとしたら、そんなやり方を続けてきたとしたら、今から習慣を変えるのは、なかなか難易度が高いかもしれません。
呼び方に悩んで結局呼ばない
「20代くらいまで、プライベートで出会う異性の名前が呼べないことが多かったです。理由としては『恥ずかしい』ことに加え、『距離感が掴めずどう呼んでいいかわからない』というのがありました。
下の名前で呼ぶことで、馴れ馴れしいと思われて嫌われたら嫌だな。『○○さん』と名字で呼ぶことで、距離を置いていると思われて嫌われたら嫌だな。なんて交互に考えて、どう呼べばいいか、わからなくなっていたんです。
相手が初対面だったりするとなおさら。自分に自信が持てなかったのか、『嫌われたくない』が先に来ていたんですよね。で、名字も下の名前も呼ばなければ、少なくとも呼び方でマイナスになることはないだろう、みたいな」(40代、自営業)
こちらの男性は、「会話を重ねながら距離を縮めていって、その中で自然に相手の名前を呼べばいいのに、当時はまず呼び方を考えていたんだと思います」と振り返ります。たしかに思い切って「呼ばない」選択をすれば、呼び方そのもので嫌われることはないでしょう。
ただ、「呼ばれない」ことで筆者のように寂しい気持ちになったり、むしろ距離を感じたりする相手もいそうです。
女性の名前を呼ばない男性の心理はいろいろだとわかりました。もし、なかなか名前を呼んでくれない相手がいて、呼んでほしいと感じるなら、自分からその扉を開いてあげるほうが、手っ取り早いかもしれません。
「どうして呼んでくれないの(笑)?」「こっちは呼んでるのに呼ばれないと寂しいよ(笑)」「○○くん、なんて呼ばれてる? じゃあ○○って呼ぶね。私は○○でいいよ」など、笑いを交えて呼び方の会話に持ち込むのも、ひとつの解決策になりそうです。