キレイになりたいと思ったら、自分を律した生活を送らないとダメだよね……。そう思い込んでいた方へ朗報です。
「ハードな運動や食事制限は難しい」「なかなか続かない」というズボラさんでも、「睡眠」に意識を向ければ、キレイになれる。
そう話すのは、『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』(ダイヤモンド社)の著者で、睡眠改善インストラクターの小林麻利子さん。
質の良い睡眠のカギを握るのが、交感神経や副交感神経などの自律神経のバランスを整えること。特に大事なのは“ブレーキ”のような役割を果たす副交感神経です。
夜、副交感神経が優位になっていると、心身ともにリラックスできて、寝付きがよく、熟睡することができます。良質な眠りは、呼吸や消化、血圧などにも良い影響を与えます。
本書の一部を引用しながら、美人になれる5つの睡眠習慣をご紹介します。
1.起床2時間以内に太陽の光をたっぷり浴びる
良い睡眠をとる上で、重要なのは「朝の光」だと小林さん。
ご存知のように、人の体には24時間よりも10分ほど長めに設定された体内時計があり、普通に暮らしているだけで、どんどんズレていきます。そのズレをリセットする働きをするのが太陽の光です。
朝、太陽の光を浴びれば、人の体は整うようにできているのです。さらに、この光は夜眠るために必要なホルモンもつくります。
出典(『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』)
ベストは朝起きた瞬間にカーテンを開けて、光を浴びることだといいます。起きてから2時間以内に、真夏の光だと3分程度、曇りだと1時間程度浴びることを推奨しています。
もちろん、何もせずただボーッと光に当たるのではなく、何かのついでや通勤時間などに光に当たればOK。光を浴びることで、脳内物質「セロトニン」が増え、体が目覚め、活発に動けるようになります。
2.眠るときは部屋を真っ暗にする
部屋に灯りがついていないと眠れない、なんて方もいると思います。でも、もし良質な睡眠をとって「痩せたい」と考えているなら、早速今日から部屋を真っ暗にして眠って。
奈良県立医科大学の研究では、夜に豆電球ほどの光でも、あると肥満や脂質が増えるリスクになるとわかっています。眠るときに光があることは肥満の元なのです。
出典(『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』
深い眠りにつくと、筋肉をつけ、脂肪を燃焼してくれる成長ホルモンが多く分泌されます。そのために必要なメラトニンが、夜に光があると分泌されづらくなってしまうというのです。
睡眠時間はいわばダイエットタイム。せっかく痩せる機会をムダにするのはもったいない! 寝室の電気はできればすべて消し、もしどうしてもつけないと眠れない……という場合は、光が直接目に入らないフットライトに替えて。