3.夏場はクーラーをつけっぱなしにして眠る

これからの季節、クーラーをタイマー設定して眠る方は少なくないのでは? でも、寝室の気温は夏場だと常時26度が目安。

クーラーを付けたり消したりすると、気温が変動することから、眠りが浅くなってしまうといいます。ただ、クーラーの風が体に直接当たって寝冷えしないよう、風向きには気を配る必要があります。

さらに真夏には注意点も。

寝る前に寝室の温度を下げておくことも大切です。お風呂へ入る前には、クーラーの温度を低めの24度に設定して冷やしておきましょう。眠る前に忘れず温度設定を26度に上げてください。
出典(『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』)

お風呂に入ると体の内部の温度(深部体温)が急速に上がります。それを放熱することで、体温が下がり、眠りにつきやすくなります。寝室の気温を推奨気温より少し下げておくのも、眠りに入りやすくするための秘訣です。

4.寝る前にマッサージブラシで頭皮をほぐす

頭皮をマッサージするのは良いこと、とはよく聞きますよね。頭皮と顔の皮膚はつながっていて、頭皮が固い状態だと、血液の流れも悪くなります。

寝る前に頭皮をほぐすことで、血流が良くなり、頭部の深部体温を逃しやすくなる効果が期待できると小林さん。

おすすめは、毛の部分が木でできているブラシ。寝る前に頭やこめかみを気持ちのよい強さで押したり、そのまま肩や上半身の手の届く範囲をくるくるとマッサージするのも良いでしょう。
出典(『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』)

とても簡単な習慣です。高いものでなくても良いので、ベッドサイドにひとつ常備しておくと◯です。

5.寝る前の15分を「うっとりタイム」として死守する

ここでいう「うっとり」とは、副交感神経が優位になり、緊張がほぐれた最高なリラックス状態を指します。

重要なのは「必ずひとりで」うっとりすること。

たとえば、睡眠に良いことで有名なラベンダーの香りを使うのも一案です。オイルの成分が体に入りやすいよう、仰向けになった状態で、ラベンダーオイルの原液を1滴垂らしたコットンを鼻下や顔の近くに置いて、自分が気持ちいいと感じる方向に体を伸ばすだけ。

自由に体を伸ばすだけで、質のいい睡眠のための準備が整います。最高の入眠をして、成長ホルモンをしっかり分泌し、体の修復をしましょう。
出典(『あきらめていた「体質」が極上の体に変わる』)

キレイになれる睡眠習慣を実践すれば、ズボラさんでもスリムになって、今よりもっと美しくなれることでしょう。

小林麻利子さん
生活習慣改善サロンFlura主宰。ナイトケアアドバイザー。睡眠改善インストラクター。
20代の頃に肥満や生理不順、肌荒れ、過呼吸などに悩まされていたが、睡眠と入浴を中心に生活習慣を見直し、8キロの減量に成功。体の不調も消えたことから、自律神経を整えるためのあらゆるメソッドを研究し始める。講演活動やWeb連載のほか、テレビ・雑誌でも活動中。著書に『美人をつくる熟睡スイッチ』(ジービー)がある。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。