家族や友達とのゲームで、勝っている時は機嫌がいいのに、負けると泣きだす子がいますね。 時には、負けそうになっただけで、泣き出す子も。
せっかくみんなでゲームをしていたのに、楽しい雰囲気がぶち壊しになったなんてことありませんか?
筆者のスクールでは、英語を教えるのにゲームをよくしますが、負けると泣き出したり脹れたり拗ねたりして雰囲気を壊してしまう子がやはりいます。
そんな子達に、ゲームを楽しんだり、負けにこだわらず果敢にトライできるようにさせるためには、どうしたらいいでしょうか?
今日は『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が、お話しします。
子どもの性格はいろいろ
子ども達を見ていると、ゲームに限らず何にでも勝ちにこだわる子がいます。幼児期では、特に男の子の方がその傾向が強いです。
並ぶ順番や進む順番、本やワークブックの進むスピード、そして勝ち負けのあるゲームやスポーツなど、時にはどうでもいいようなことにも1番になりたがったりします。
一方で、おっとりしていて、最初であろうと最後であろうと、勝とうが負けようがこだわらないという子もいます。別に我慢したり無理しているわけではなく、性格的に気にしないタイプです。
何でも勝ちたがる競争心の強い子は親も競争意識が強く、おっとりしている子は親もおっとりしているのかと言うと、実はまったく正反対というケースもあります。
親の接し方や環境に左右されることもあるでしょうが、幼児期に表れる負けん気の強さは、やはり生まれ持った本人の特性のような気がします。
もちろん、「これだけは負けたくない!」と思うようなものに出会って、後天的に強い競争意識や負けん気を持つようになることもあります。
負けて泣くのは悪いこと?
さて、ゲームで負けると泣くのは、当然ながら勝ちにこだわる負けん気の強い子です。
勝ちたい気持ちが強くて、負けた時に自分の感情をコントロールできないのです。
それが、悔しさなのか悲しさなのか、面白くないという感情なのか、おそらく子ども自身にもなぜ泣くのか、明確に説明することはできないでしょう。
確かに楽しいゲームで、負けたからと言って泣き出す子がいると、ゲームを中断せざるをえなかったり、楽しい雰囲気が一変してしまうということがあるでしょう。
でも、勝ちたいという気持ちを持つことは悪いことでしょうか?
競争心が強く勝ちたいという気持ちの強い子は、学業でもスポーツでも頑張って良い成績を取れる可能性を秘めています。
ですから、そういう気持ちを否定するのではなく、うまくコントロールして活かすように声掛けをしていってあげましょう。