「負けて泣く子」今からでもできる対応
ゲームに頻繁に参加させる
負けたら泣くからと言ってゲームをしないのではなく、むしろゲームの機会を増やしてどんどん参加させましょう。泣いたらゲームを中断しても構いません。
負ける経験をできるだけさせる
ゲームでは当然いつも勝てるわけではありません。競争心の強い子にはむしろ負ける経験をたくさんさせ、泣くという感情の高ぶりをコントロールできるようにし、それをバネにさせるように持っていきましょう。
そのためにどんな言葉がけをしたらいい?
幼児期の子どもはまだ自分の感情を十分理解できていませんから、まず共感してあげます。
「負けて悔しいんだね」 「負けちゃって悲しくなっちゃった?」 「残念だったね。勝ちたかったよね。」
こうして声をかけてあげると、悔しいとか悲しいという感情を知ることができますし、勝ちたいという感情を持つことは悪いことではないと思えます。
実はここで、「ゲームくらいで泣いて」とか「負けたからと言って泣くなんて情けない」などと否定的な言葉を投げかけると、悔しいとか悲しいという感情を持つことが悪いことだと思ってしまいます。 また、そういう感情を持つ自分を情けないなどと否定的に捉えるようになってしまいます。自分を否定的に捉えると、さらに勝てない自分や状況に腹を立てて泣いてしまうことにもなります。
ですから、共感した上で、「どうして負けちゃったんだろうね?」「負けた原因は何かな?」「今度はどうしたら勝てるかな?」というような言葉がけをしてあげます。
そうして、負けるという経験が決して悪いことでも無駄でもなく、次につながるステップだと考えさせるようにするのです。
乳幼児期からやっておくと良いこと
負けん気が強いかどうかは、ある程度の年齢になり、家族や他の子達とコミュニケーションが取れるようにならないとなかなかわからないですね。
でも、3歳になるまでの間に、負けても負けそうでも果敢にトライできる精神力の強い子になるようにしておければいいですね。
そのためには、乳児期からできるだけ他の子と関わらせます。一緒に遊んだりすることはなくても、他の子の存在を知るだけでいいのです。兄弟がいれば自然と鍛えられる部分がありますね。
また、おもちゃで遊んでいても、自分でうまくできないことも多いですね。例えば、おもちゃを取ろうとして転んでしまったり、積み木を積もうとしてもうまくできなかったり。
そんな時には助けてしまうのではなく、「転んじゃったね。自分で起き上がれるかな?」とか「うまく積めないね。どうしたらいいかなあ?」とできるだけ、子どもにトライさせることです。
子どもが小さいと親はつい手を出し助けてしまいますが、できるだけ自分で頑張らせましょう。それが、何度でも果敢にトライできるチャレンジ精神を育てます。
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幼児期はすべての行動が、より良く生きるための訓練です。
いきなり何でもうまくできるはずはありませんから、うまくいかないことを否定的に捉えるのではなく、訓練の教材なのだと考えましょう。ぜひ、大らかに接してあげてくださいね。