幼児期からの英語教育の必要性が言われるようになって、家庭で英語教育に取り組んでいる親御さんも多いのではないでしょうか?
いまでは、テレビの英語番組以外に、YouTube動画や英語サイトなど、無料で利用できるものもたくさんありますね。
幼児英語教育に40年近く取り組んでいる筆者も、YouTubeの活用をお勧めしています。
でも、家庭での英語教育で、お母さん達が間違った押し付けをして、かえって英語嫌いを作ってしまっていると感じることもあります。
今日は『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこ取り育児を提唱している幼児教育研究家平川裕貴が、親がやりがちな大きな間違いについてお話します。
いきなりアウトプットをさせようとする
親としては、わが子が英語を話せるようになってほしいというのが望みですね。
その気持ちとってもよくわかります。
ですからつい、英語教育を始めたら、英語を話させようとムキになってしまいます。
「ほら、ありがとうはThank you って言うのよ」
「Good morning は? 朝のご挨拶でしょ!」
「お友達に Good Bye って言ってごらん」
これ、言葉を覚えたての頃には日本語でもやってしまいがちなのですが、
人間って強制されると反発したくなっちゃうんですよね。
それは子どもでも同じ。
ここで大切なのは、アウトプットではなく圧倒的なインプットなのです。
親が常に、“Thank you.” や ”Good morning,” や ”Good bye.” を
言って聞かせていると、子どもも自然に言うようになります。
子どもが自然に口にするようになるまで、インプットをたくさんしなければなりません。
日本語を覚えたのも同じですよね。
まず周りで話される言葉をいっぱい聞いて、それらの言葉がどんな状況で使われているかを観察し、そして、自分もその状況で使ってみようと思い、最終的に的確な使い方ができるようになるのです。
英語教育を始めたからと言って、そういう段階をキチンと踏まずに進めてしまうと、失敗します。決して焦らず、まずはたくさんインプットできる環境を整えてくださいね。