新居を建てるとき、引っ越しを考えるとき、できれば、安心で利便性がよいなど、住みやすい街を選ぶことができたらいいですよね。
今年も東洋経済の全都市「住みよさランキング」が発表されましたので、気になる住みよい街をご紹介していきましょう。
「住みよさランキング」とは
東洋経済新報社が、全国の市区を対象に「住みよさランキング」を1993年以来毎年公表しているもので、25回目となる今年は、814市区(全国791市と東京23区)を対象に「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」、「住居水準充実度」の5つの視点から選んだ16の統計指標を用いて偏差値を算出し、ランキング化したものです。
住みよさランキング発表
2018年の「住みよさランキング」の総合ランキングを早速ご紹介します。
1位 印西市(千葉)
1位の印西市(千葉)は千葉県北西部、東京都心まで約40kmの位置にあり、3市(印西市、白井市、船橋市)にまたがる千葉ニュータウンの中核地区がある新興都市で、人口・世帯数ともに増加し続け、2018年5月29日に人口10万人を突破しました。
ランキングのカテゴリー別では、「快適度」が3位、「利便度」が10位であるほか、他の3部門ともいずれも200位以内に入るなど、総合的に高い評価となり、2012年から7年連続のトップとなりました。
2位 長久手市(愛知)
2位の長久手市(愛知)は、2012年1月に市制施行したばかりの名古屋市に隣接する人口57,700人の住宅都市で、市民の平均年齢が38.6歳(2015年国勢調査)と、全市町村で最も若い街です。
部門別では「利便度」が6位、「快適度」が7位、「安心度」が19位、「富裕度」が36位で、「住居水準充実度」(723位)以外の指標はすべて上位に位置しています。昨年の3位から1つ順位を上げて2位となりました。
3位 名取市(宮城)
3位の名取市(宮城)は、仙台市の南東部に隣接する人口78,300人の都市で、東日本大震災の影響で伸びが停滞した時期もありましたが、1958年の市制施行以来、一貫して人口が増加基調にあります。
部門別では「快適度」が4位、「利便度」が16位であるほか、「安心度」も84位と上位に位置しています。昨年の11位から8つ順位を上げています。
今回、算出指標として「安心度」に「年少人口(0~14歳人口)増減率(3年前比)」を、「利便度」に「可住地面積当たり飲食料品小売事業所数」を加えたことにより、総合順位が大きく変動しています。
上位では、大府市(愛知)が前年180位から今年は6位に大きく順位を上げ、5位中央区(東京)(前年81位)、8位港区(同96位)、9位千代田区(東京)(同118位)といった東京特別区(23区)の3区がベスト10に入りました。
千葉県の印西市も愛知県の長久手市も都市部にも近い利便性がありながら、豊かな自然もあり、街全体に若いファミリー世代などが増えて活性化されている街といえるのかもしれません。
家族構成などによっても、「住みやすさ」や求めるものは変わってくると思いますが、16の統計指標から導き出された住みやすい街、転居などの際に参考してみてくださいね。
<参照>PRTIMES「第25回全都市「住みよさランキング」(2018年)の結果」