6月5日、東京国際フォーラムにて、毎年恒例の「日本おもちゃ大賞」授賞式が開催されました。
多くの人に玩具のすばらしさをより深く伝えるべくスタートした「日本おもちゃ大賞」ですが、とりわけ今年は、「良質で市場性のある玩具開発の活性化」「玩具に対する消費者の評価と関心の向上」「消費者の生活をより豊かにする『楽しさ』の追求」の3つを目的として受賞作品の選考が行われたそうです。
審査部門は、主に男の子向けの玩具が対象の「ボーイズ・トイ部門」、主に女の子向けの玩具が対象の「ガールズ・トイ部門」、子どもの知育・教育に特に貢献する玩具が対象の「エデュケーショナル・トイ部門」、障がいがある子もそうでない子も共に遊ぶことができるよう工夫された玩具が体調の「共有玩具部門」、世代、性別を問わず楽しめる玩具が対象の「コミュニケーション・トイ部門」、大人が楽しめる玩具が対象の「ハイターゲット・トイ部門」、素材・技術力に優れたものあるいは新規性のある玩具が対象の「イノベイティブ・トイ部門」の7部門。
授賞式では、それぞれの部門の最優秀賞ならびに、2017年度に最高セールスを記録した「前年度ヒット・セールス賞」、さらに、特に玩具業界に貢献したことが顕彰に値する玩具に贈られる「特別賞」が発表されました。
それでは早速、各賞をご紹介いたします。
ボーイズ・トイ部門
野球盤3Dエース モンスターコントロール(株式会社エポック社)
2018年4月20日発売 希望商売価格:税込4,622円
ボーイズ・トイ部門には28商品の応募がありました。
その中から栄えある最優秀賞に輝いたのは、株式会社エポック社の「野球盤3Dエース モンスターコントロール」です。
初代野球盤の登場から60周年を迎えた2018年に発売となったこちらのおもちゃには、9種の投げ分けができる「3Dコントロールピッチング機能」、投球コースと球速が表示できる「スピードガン電工掲示板機能」、高低の打ち分けができる「3Dスラッガー機能」の3つの画期的機能を搭載。
授賞式に登場したエポック社は、「昔の野球盤はボールが転がりましたが、今は空を飛びます」とその進化を説明。
最新機能満載の野球盤は、大人も熱中しそうですね。
ガールズ・トイ部門
しゅわボム カップケーキベーシックセット(株式会社セガトイズ)
2018年7月下旬発売予定 希望商売価格:税込3,780円
ガールズ・トイ部門に応募された玩具は50商品。
その中から最優秀賞に選ばれたのは、株式会社セガトイズの「しゅわボム カップケーキベーシックセット」です。
本物のスイーツのようなバスボムを浴槽にいれると、しゅわしゅわと泡が出てきて甘~い香りが広がります。
といっても出来合いのバスボムではなく、パーツを組み合わせて“世界にひとつだけ”のオリジナルなバスボムに仕上げることができるんです。
肌に触れるものであるため、成分にこだわって作られているところも大きなポイント。
「最近は小学生も疲れていると聞いたので、小さい子どもたちの癒しのために開発した」と担当者はコメントしています。
エデュケーショナル・トイ部門
カードでピピッとはじめてのプログラミングカー(株式会社学研ステイフル)
2018年4月23日発売 希望商売価格:税込6,458円
エデュケーショナル・トイ部門の応募作品は69商品。最優秀賞に輝いたのは、株式会社学研ステイフルの「カードでピピッとはじめてのプログラミングカー」です。
ネーミングの通り、楽しく遊ぶことによって「プログラミング的思考」を身につけることができるという画期的な玩具。
2020年、小学校でプログラミング教育が必修化となりますが、こちらの玩具があれば、未就学の時期からプログラミングを体験できます。
株式会社学研ステイフルは、「これからは、自分で考えて自分で解決することが求められる時代。この玩具を通して、楽しみながら新しい学びを得てもらえたらうれしい」とコメントしています。
共有玩具部門
トミカ4D(株式会社タカラトミー)
2018年10月発売予定 希望商売価格:税込1,728円
共有玩具部門には、15商品の応募がありました。その中で最優秀賞に選ばれたのは、株式会社タカラトミーの「トミカ4D」です。
こちらの商品はトミカ史上初となる、音と振動でリアルなエンジンが再現されたトミカ。
ボディを指で押し込むと、本体が震えてエンジン始動音が鳴って本体が震えはじめます。
エンジンがかかった状態で走行させると、アイドリング音が走行音に変わって振動も変化。車の動きに応じて音と振動が変化するので、目や耳の不自由な子どもにも楽しんでもらえます。
授賞式に出席した株式会社タカラトミーは、「すべての人に、手のひらでエンジンを体感してもらいたい」と語っています。