3.楽しい体験が恐怖体験に…

「彼に乗馬体験をプレゼントしたことがあります。モノより思い出、かなぁと思って、あえて体験ギフトを選んだんですが、残念ながら失敗に終わってしまいました(笑)。

最初から、『馬に乗るの、怖いなぁ』と乗り気ではなかった彼。それでもせっかくの機会だからと、チケットを利用してくれたんです。ただ、乗馬当日は散々なものでしたね。

またがったときの高さが想像以上だったのか、乗った瞬間にギャーギャー叫んでいましたし、馬が走る度に怯えて絶叫したり、正直幻滅しました(笑)。彼も後で不貞腐れて『だから怖いって言ったのに…』と文句を言ってきて、最悪な1日に」(27歳/秘書)

インドア系、おとなしめなアクティビティであれば、それほど人を選びませんが、乗馬は難易度が少々高かったかも…。楽しいはずの思い出が後味の悪いものになってしまったのは残念。

4.財布にこだわりあり…

「20代のとき、当時付き合っていた彼氏に財布を贈ったことがあります。今でも覚えているんですけど、プレゼントの中身が財布だとわかった瞬間、彼の顔がすっと一瞬冷めたんですよね。

明らかに表情が変わったんです。で、落ち着いた声で『ありがとー』って。乾いてました、その声(笑)。あの頃、私はまだ若くて、男性が財布やキーケースなど、持ち物にものすごいこだわりがあることを知らなくて。

別れるときに未使用のその財布を返されました。『ずっとしまってて使ってないから、弟さんにでもあげたらどうかな』って。なんか切ない思い出ですね…」(33歳/IT)

1の洋服と近いものがあります。財布は洋服と違って常に人の視線にさらされているものではないものの、それでもこだわる男性は少なくありません。持ち物のセンス、選び方はその人自身ともいえるから。

ファッションアイテムやそれに準ずるアイテムは、いくら「彼はこういうのが好きだろう」と思えるくらいの深い関係性であっても、選ばないほうが無難といえます。

相手のためを思って贈るプレゼントが、相手を困惑させてはもったいないですよね。「何が欲しいか」直接聞いたり、消え物を選んだり、あるいはプレゼント文化をカップル間で廃止したり…方法はいろいろあります。

プレゼントを贈る体験が、ふたりにとって良きものになりますように。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。