大ヒット公開中の『ウィキッド ふたりの魔女』を、「楽曲は大好きだけど、設定やストーリーは全く知らない」筆者が鑑賞したら…?
なんと、冒頭10秒で大感動&最後まで号泣の嵐で、その後連続5回観に行くほど“どハマり”!
ストーリーやキャラクターを全く知らない人でも、最高に楽しめて、大好きになってしまう作品。
全人類に絶対観て欲しい『ウィキッド ふたりの魔女』の素晴らしい魅力を、熱くレビューします!
※この記事には映画『ウィキッド ふたりの魔女』のネタバレが含まれます。初めてご覧になる方は、ぜひ作品を体験してからお読みください。
かなりざっくり…!筆者の『ウィキッド』知識
そもそも筆者が『ウィキッド』という作品を知ったきっかけは、なんとディズニー映画『アナと雪の女王』。
エルサ役のイディナ・メンゼルの歌声に魅せられ、関連作品や動画を漁って行くうちに、ブロードウェイミュージカル『ウィキッド』の『Defying Gravity』という楽曲に出会います。
緑色の肌の魔女の格好をしたイディナ・メンゼルが、宙吊りになりながら、とんでもない声量で歌い上げるシーンを初めて映像で見た時は、衝撃でした。
「イディナ・メンゼル凄すぎない…?てか、この曲めっちゃ好きだわ!」
からの、彼女の歌声が収録された、2003年ブロードウェイ・キャスト版のサウンドトラックを、よく聴くようになります。
どの曲も大好き!だけど…
サウンドトラックを聴いてみると、『Defying Gravity』以外にも好みの楽曲がたくさん収録されており、大のお気に入りの1枚に。
ただ、「曲が好きだから時々聴いている」という感じで、それぞれのタイトル名や、歌詞の内容までは深く調べたり考えたりしていませんでした。
そもそも英語版なので、よっぽど注意深く聴いていないと内容までは入って来ないんですよね。
なので、「どういったシチュエーションで」「どのキャラクターが」「どういう心情で」歌っている楽曲なのかは全く知らない感じ。
そもそも、サウンドトラックのジャケットに描かれている、緑色の魔女以外、他キャラクターも分からない。
こうして、冒頭でお伝えした「楽曲は大好きだけど、設定やキャラクターやストーリーは全く知らない」ファンができ上がっていったわけです。
ほぼ「ミリしら(1ミリも知らない)」状態
他にかろうじて筆者が知っていた『ウィキッド』知識は以下の通り。
・緑の魔女は悪者で、他にもう1人善良な魔女(妖精?)のようなキャラクターがいる。
・『オズの魔法使い』のスピンオフらしいが、そもそもこちらも「少女ドロシー、カカシ、ライオン、ブリキの集団が旅をしている」ぐらいの事しか知らない。
・『Defying Gravity』を歌うときには箒や帽子などを身に付けており、曲の最後で宙に浮かんで、そこで第1幕が終わる。
…以上です。
この程度の知識しかないのに、映画『ウィキッド ふたりの魔女』を鑑賞した際、冒頭10秒で滝のように号泣し、最後まで泣き通して、その後連続5回、映画館に通うという…。
とにかく「舞台版ウィキッドを、1つの映画作品にしよう!」というプロジェクトとして大正解を叩き出しているし、歌唱シーンはもちろん、舞台セットや衣装の美しさ、引き込まれるストーリーやキャラクターなど、全方位の魅力が凄まじすぎる!!
では、筆者をここまでどハマりさせた本作の魅力&推しポイントを、改めてたっぷり語って行きたいと思います。
凄すぎる…圧巻のオープニング・シーン
冒頭でいきなり「グッドニュース!悪い魔女が死んだ!!」と声高々に祝い、歌い集まる人々。
え、もう死んじゃったの?悪い魔女が主役の映画だよね?と、戸惑いながらも、圧巻の楽曲『No One Mourns the Wicked』を全身に浴び、あまりに素晴らしくて、気づいたら滝のように号泣…。
え、『Defying Gravity』を待たずして、もうこんなに泣かせるの?この後どうなっちゃうの?
アリアナ・グランデ演じる善い魔女グリンダの、美しさと哀しさを併せ持つようなビブラートのかかった歌声が、またさらに涙腺とこちらの感情をガンガンに揺さぶって来ます。
さらに、映画作品ならではの壮大なフルオーケストラバージョンで『No One Mourns the Wicked』を聴くことができたのが、なにより嬉しい!
ブロードウェイ版よりも迫力と凄みが格段に増しており、もう圧巻のひとこと!
まだ1曲目にして、心の中ではもう、大スタンディングオベーションです。
素晴らしい音響設備の中で、楽曲全部の音の圧を全身に浴びることができる、映画館での鑑賞ならではの喜び。
これは劇場に通っちゃうわ…と、この時点で既に確信しました。
そう来るんだ?! 驚きのストーリー展開
楽曲の中で、緑の魔女エルファバの出生エピソードが語られ、さらにグリンダとかつて友人関係だった事実も明かされて、物語は2人の大学時代へと遡ります。
映画がいよいよ本筋へと突入し、ここでバーン!とタイトルバック!
本当にストーリーを全く知らなかったので、てっきり成熟した2人の魔女同士の物語だと思っていた筆者。
2人の魔女が対立しつつも、心を通わせていくお話かな?と思っていたのですが、「実はその2人が学生時代にルームメイトで…」という、学園ものかつ、シスターフッドものであることに驚きました。
うわーこれは好みのやつだ…!