面白い機能「クリエイティブショット」を使ってみた

面白いことを考えるな~と感心したのが、クリエイティブショット。1枚を撮るだけで、そのオリジナル画像をもとに5枚の様々な加工写真をオートで作り出してくれる機能です。キヤノンのコンパクトデジカメに最近搭載され始めた機能ですが、使ってみると案外楽しい!

 

どういうアルゴリズムで画像を作っているのかはわかりませんが、自分が意識していなかった構図や色に調整されて、しかもそれが結構いい感じになっていることが多いのです。自分の写真に自分でハッとさせられるのは新鮮ですね。

ということで、かなり便利に使えた「PowerShot SX60 HS」ですが、もちろん弱点もあります。というか、このサイズでここまでズームできて弱点がなければ、バカでかい一眼レフの存在意義がなくなります……。
 

「明るいところで使う」のに向いている機種

まず、暗い場所でのノンフラッシュ撮影です。「PowerShot SX60 HS」は、このサイズで1365mmという恐るべき超望遠ズームレンズを搭載しているわけですが、そのために1/2.3型という小型のイメージセンサー(フィルムカメラのフィルムにあたる部分)を使っています。光量が少ない場面で明るく撮るためには、ISO感度と呼ばれる数値を上げることになるのですが、あまり上げすぎると画質が落ちてしまいます。

 

 

ですから、通常の使用ではできればISO感度は400くらいまでに抑えたいところですね。ただ、もちろん撮れないわけではなく、多少画質に影響が出るかなといった程度なので、夜だろうと撮りたければガンガンシャッターを押していきましょう。

ちなみにこちらの落ち葉の写真がISO800です。ISO400までと書いた直後で何ですが、ISO800でも結構綺麗に撮れていますよね。昔はぜんぜんダメだったのに、技術の進歩は本当にすごいです。ISO感度をどこまで上げてOKにするかの基準は人によって違うので、実際に使って試してみてください。

 

 

 

それから、これは弱点というわけではないのですが、大きさと重さです。大きさは一眼レフよりは小さめですが、それでも通常のコンパクトデジカメよりは大きめ。重さも、バッテリーとメモリーカードなど込み込みで650gあります。ポケットに気軽に入る大きさでないことは確かです。ただ、個人的にはこれくらい大きくてグリップとファインダーがしっかりある方が、超望遠の撮影ではブレなくて便利だと思いますけどね。

 

ちなみに、「ポケットに入る大きさが良い、だけど高倍率ズームが良い!」というワガママさんのために、ズーム倍率は30倍になりますが「PowerShot SX700 HS」、もしくは18倍の「PowerShot SX600 HS」という機種も発売されていますよ。

日常生活では18倍や30倍もズーム倍率があれば十分ですし、こちらは重さもSX700が269g、SX600が188gと軽量コンパクト。用途に応じてチョイスすると良いでしょう。

 

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やまだい・ゆうき 映画、漫画、ゲームなどエンターテインメント関連の記事を中心に執筆するフリーライター。飲料では特にコーヒーとカフェオレをこよなく愛しており、これまでに数百もの缶コーヒーの感想を記録している。ブログ