お茶のイメージが強い台湾。ですが、ここ数年はコーヒーカルチャーも急速に進化しています。

そんな台湾を旅行していたとき、とあるコーヒーショップで見つけたのが、HARIO台湾オリジナルの「ALPHA DRIPPER」でした。

台湾限定のHARIOドリッパー

HARIO台湾 「ALPHA DRIPPER」TWD 1,680

「ALPHA DRIPPER」は、HARIO台湾が開発したオリジナルモデルのドリッパー。

そのため日本での販売はなく、現地でしか買えない限定アイテムとなっています。

本体は陶器製ですが、表面には黒曜岩のマットな釉薬が施されています。

持ってみると、ずっしりとした重みとザラっとした手触りが印象的。上質な存在感があり、使うたびにちょっと気分が上がる質感です。

フィルターが密着する「凹型リブ」がすごい

そして、このドリッパーの最大の特徴となるのが、内側に刻まれた太めの凹型リブ。

通常のV60ドリッパーで見られる山型リブとは異なり、彫り込むように施されています。

ペーパーフィルターをセットしてお湯を注いでみると、ドリッパーにしっかりと密着しているのがわかります。

いろいろなドリッパーを使ってきましたが、フィルターとの密着感は、これまで使った中でも随一かもしれません。

ここがしっかりしていると、お湯の流れがスムーズになってクリーンな仕上がりのコーヒーになるので、これは期待大です!

台湾らしさを感じる一杯になった!

実際に抽出してみたところ、注ぎ心地はV60とほとんど変わりませんでした。

リブが太いため湯抜けが速くなるかと思いきや、これまでのレシピがそのまま使える抽出感覚でこれはうれしい誤算です。

注いだ感じはほぼ同じ。ですが、味わいは明確に違いました。

V60では、豆本来のフレーバーが鮮やかに表れる反面、ときに雑味まで拾ってしまうことも。

一方ALPHA DRIPPERで淹れたコーヒーは、香りがしっかりありながらも、後味はとてもクリーンで穏やか。まるで台湾で飲んだお茶のようなやさしさがありました。

土地に根ざした感覚で生まれた道具には、その場所ならではの“味”があるもの。

そんなアイテムと出会えることもやっぱり旅の醍醐味だなと感じた、いい買い物になりました。

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