えんそく（右から2番目・ぶう）
ぶう：ボクたちが12ヶ月やろうと思ったのは、今年メンバー（ドラムの稔さん）が抜けたりもあって、元々来年考えてたプランを全部白紙に戻したんですね。その時に「来年何する？」ってなった時に、捨て鉢みたいな感じで「じゃあゴールデンボンバーがやってて盛り上がってたしボクらもやろうぜ」じゃないですけど。なので完全にあやかりです。
――場所も高田馬場CLUB PHASEで一緒ですし。
ぶう：その後ふと「同じだけじゃつまらないな、東西でやろう」って大阪で12ヶ月できる会場を探して…。結局心斎橋VARONでも12ヶ月ワンマンをすることになって合計24本ということが決まりました。
――東京のバンドが月1で大阪でワンマンやるのはおそらく相当珍しいのでは。
ぶう：大変ですよ、再来年まで予定決まっちゃいましたから。Jin-Machineは1月からですか？ ウチは4月からですよ。2016年の予定が決まっちゃいました。
閣下：ファイナルは決まってるんですか？
ぶう：ずっと12ヶ月高田馬場CLUB PHASEと心斎橋VARONです。でかい会場でもどっかやりたいですけどね。
閣下：12ヶ月連続ワンマンというスケジュールを組んでみて、キリのいいタイミングがなくなってしまうというのは気づきました。「ファイナルがココだから」「リリースのタイミングで」みたいなところが微妙になってしまうというか。
ぶう：ウチは12ヶ月連続の最初がレコ発的ライブな感じですね。その後はどうなるんだろうという。12ヶ月と平行して別の面白いことをやっていきたいと思っていて。
――そういえば、4月から5月にかけてえんそくとJin-Machineとマイナス人生オーケストラで仙台・東京・大阪3マンツアー「極東バミュウダ怪域」を開催するとのことで。
ぶう：来年ウチが東京と大阪で12ヶ月連続ワンマンだから、他所さまと絡む機会が必然的に減ってしまうので、Jin-Machineはもっと大変でしょうし。
閣下：私たちはまだ気楽なところはありますよ。えんそくは一ヶ月に2本じゃん。私たちはその土地に行って演って帰ってくる。その間にもスケジュールはありますけど。
ぶう：盛り上げるためには自分たちのバンドで面白いことをやっていかなきゃいけないけど、やっぱりまだまだ皆でパイを増やしていくということも必要だと思うんです。
要は大阪のマイナス人生オーケストラ、仙台のJin-Machine、東京にえんそくと、全国に面白いバンドがいるぞと。来年良かったなあと思ってるんです。コレは盛り上がるぞと。とりあいというんじゃなくてお互いの客がお互いのワンマンに来てくれるようになれば…。
ウチのお客さんの100人がJin-Machineのワンマンに来てくれるようになったら、Jin-Machineはもっと大きい会場でワンマンできますし、逆もまた然りじゃないですか。
Jin-Machineのお客さん300人がウチのワンマンに来てくれるようになれば…。
閣下：結構とられたな…。
――ちょっとレートがおかしくないですか（笑）。
ぶう：「本命（バンド）」の奪い合いは難しいというか、もう動いてるなら今の段階で動いてるはずですし。いかにお互いがお互いを盛り上げるかってことになると思うんです。
相乗効果というか、波及効果というか。お互いのバンドがワンマンのキャパシティを上げていけるようなら盛り上がりになればいいなと。
閣下：最初にこういうことをやりたいという話を聞いた時に、ヴィジュアル系の中の「●●系」を一つ作れたらいいねっていう。ノンスタというか面白系ではない、面白いけど演奏も楽しめるみたいな。
ぶう：ノンスタはノンスタとして究極の自由区として残しておくべきなんですよ（笑）。あそこにメジャーの香りのするものが入ってきたら、ボクらも帰る所がなくなっちゃいますからね。とはいえ、さっき言ったようにお茶の間層や「音源ギャ」と呼ばれている層とか、もっと取り込める層はあると思うんです。そこはもうJin-Machineさん牽引してやってください！
閣下：っていうか3マンツアーは寺子屋（えんそくの所属事務所）主催じゃない。
ぶう：大きいこと言わせてもらうと、ウチも一緒に牽引させていただきますからという気持ちでいますから。
閣下：良くも悪くも、お互いのことを知っているので、そこから自分たちのワンマンに還元できる要素とかたくさんあると思いますし。…だけど、3マンだと相手のライブを全部見れないじゃん！
ぶう：たしかにね！
閣下：そこは順番の調整をホントにお願いします。順繰りになるようにしてほしいんです。
ぶう：仙台はJin-Machineがトリで東京がウチらで…ってすればいいじゃん。1バンド間を挟めば見れますよ。
閣下：実際にライブの見せ方とか演出的な部分って普段他のバンドのはあまり見れないじゃないですか。
ぶう：ボクは常に見てますよ…「MCで拾うところはないかな～」とか。
閣下：ははは。
