・・・外はカリッと香ばしく、中は餅のようにもちっとしている。
干しエビなどのだしが出ており、ほのかな甘みが美味。これは2個では足りず「もっと食べたい!」という気になってしまう。
“ギョーザ”というと、日本風の焼きギョーザを思い浮かべる人も多く、比べられてしまう。そのため、この「変わり揚げ餃子」は独自性を追求し、形も改良に改良を重ねているそうだ。
次は何が出て来るのか!?
「!!!!」
蒸篭の中から「五目蒸し餃子」「蟹肉入り三食蒸し餃子」「海老入り蒸し餃子」が!
「海老入り蒸し餃子」は口に入れると、エビの風味が所狭しと広がる。「五目蒸し餃子」は海沿い地方で食べられているギョーザ。中にはクワイや豚バラ、エビなどが入っている。豚バラは粗く挽いたものと細かく挽いたものと両方が入っているため、同じ素材ながらも異なる食感が楽しめるのだ。
「店で一番人気」という「元祖海老のウエハース巻き揚げ」も紹介してくださる熊沢さん。
中にはゴロっと身ごと入れたエビとタケノコが入っている。ほかには「ミンチにしたエビが入っている」というのもニクイ。・・・食べてみると、外のウエハースが“サックサク!”中のエビは“ぷりぷり”で最後にタケノコの“コリっとした食感”が味わえる。
今までに食べたことがない食感の妙技に酔いしれる。さまざまな素材の味と異なる食感が織り成すハーモニーが堪らない! ちなみに「マヨネーズを添えるようになったのは、お客さんから勧められたから」とか。「なんでも取り入れてみる」という姿勢がすばらしい。マヨネーズをつけて食べると、さらにボリュームが出る感じ。
あっという間に完食し、最後に“腸粉”といわれる広東式の「海老入り蒸しクレープ(2本、560円)」が。
広東式のクレープは「固形物をまるごと入れる」らしい。初めて食べるが、どんな味なのか?
・・・これは! “ババロアとういろうの中間”のような、ふるふるとした食感がおもしろい。女性が好きそうな感じ。クレープに使用されている醤油と油はシェフのこだわりで、香港から取り寄せているそうだ。「どうしても譲れないらしいんです(笑)」と熊沢さん。
「菜香新館」の「変わり餃子」は見た目もかわいらしく、食べるのが楽しくなる逸品。やや甘みのある餡(あん)が食欲をそそる。子どもから大人まで幅広い年齢層にオススメだ。
取材を終えて
中華街にある3軒の餃子を取材したが、それぞれ個性的でとてもおもしろかった。「山東」の「水餃子」はもっちもちの皮とジューシーな具材、ココナツの自家製だれが特徴的。「上海飯店」の「焼き餃子」は力強い“男の餃子”という感じだった。「菜香新館」の「変わり揚げ餃子」は外はカリッと、中は餅のようにもっちりしており、食感がおもしろかった。甘めの味が後を引き、「また食べたい」と思ってしまった。機会があったら、ぜひ3つのギョーザを食べ比べてみてほしい!
山東1号店
住所/横浜市中区山下町150
電話番号/045-212-1198
営業時間/11:00~翌1:00(LO:24:30)
定休日/無休
上海飯店
住所/横浜市中区山下町138
電話番号/045-651-252
営業時間/11:00~20:30
定休日/無休
菜香新館
住所/横浜市中区山下町192
電話番号/045-664-3155
営業時間/11:30 ~ 21:30(LO:20:45)
土日祭日は11:00より営業
定休日 : 第2火曜日(祝日と8・12月は営業)
12月31日、1月1日
※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。