激ウマ変わり揚げ餃子「菜香新館」

最後に「変わった揚げ餃子がある」という「菜香新館」へ!
ものすごく立派な建物に立ちすくむ…。

 

ご担当者の明るくて気さくな熊沢考信さんにお話を伺う。

「はまれぽ、見ていますよ! 松宮さんは“体張る系”が多いですね(笑)」と熊沢さん。「当店の料理長も読んいでます」とのこと。・・・本当にありがたい。

「菜香新館」を運営する菜香新館グループは1946(昭和21)年創業。「中華街ではこの年に創業した会社が多いんです」と熊沢さん。

当時中華街は横浜大空襲で焼けてしまい、何もなかった。日本は敗戦国だが、中国は戦勝国で小麦など豊富な物資があった。そのため相次いで店を創業したという。

中国本土には小麦が豊富にあり、手に入りやすかったため「当時はドーナツ屋さんが多かったんですよ」と教えてくれる。なんと、「菜香新館」も「ドーナツ屋さんからスタートした」とのこと。意外な事実を知り思わず唸ってしまう。

 

高級感漂う店内1階

店内は1階から5階まであり、シチュエーションに応じて利用できる。

シャレた造りの5階ティーラウンジ

 

ランチタイムには明るい陽射しが差し込む個室はマダムに人気

「菜香新館」は本場・香港から一流のシェフを招き、1988(昭和63)年にリニューアルオープン。以来、テレビや雑誌にも多く取り上げられる有名店に。熊沢さんとお話していると、隣から“客単価”“営業”などの言葉が聞こえてくる。どうやら飲食店に勤務している方らしい。同業者も通う店は「やはり本物」だろう。

美容家のIKKOさんも同店の常連客の1人。IKKOさんは修業時代、「菜香新館」のママにお世話になったそうだ。撮影などで横浜に来ると、好物の広東風の蒸しカステラ「マーライコー(1ピース280円)」をホールでいくつも購入するんだとか。

 

昔ながらのやさしい味わいが人気の「マーライコー(280円)」

続いてギョーザについて伺うことに。すると「ギョーザを食べる国は本当に多いんですよ」と熊沢さん。中国の南東に位置する香港では、蒸しギョーザが一般的。店に揚げギョーザはないという。また、「東ヨーロッパにもギョーザに似た料理がある」とのこと。「イタリアンのラビオリも「もとはギョーザです」と教えてくれる。

・・・熊沢さんは中国料理全般について博識で、食べることが大好きなんだそう。豊富な知識を買われ、毎月第1月曜日放送のNHK-FMのラジオ番組「FMサウンド☆クルーズ(午後6時~午後7時)」にレギュラーで出演し、中華街の最新情報を発信している。

いよいよ「変わり揚げ餃子」を頼んでみることに! 

「変わり揚げ餃子」は通常店に置いてあるものではなく、「香港の家庭のおやつ」らしい。皮には上新粉と浮き粉などを使用。「割合はシェフのみぞ知る」とのこと。粉の配合にはかなりこだわっているようだ。中の具材には干しエビやチャーシューなどを使っている。

・・・数分後。「変わり揚げ餃子(2個400円)」が登場!

 

ぷっくりまるまるとした形がかわいすぎる! あまりに愛らしく、顔がほころんでしまう。
一体、どんな味がするんだろう!?