~北上次郎オリジナル文庫大賞受賞作、青年医師が歩み出したさらなる一歩を描く第4弾~
医師たちの理想と現実。彼らのタフな日々の疲れを癒すのは美味しいご飯
この書き下ろしシリーズが、令和の医学エンターテインメントをリードする!!



肩をさすった塔子がハンカチを取り出し、沙耶の溢れる寸前の涙を優しくぬぐった。
「病気になったのは残念だけど、私たちの専門領域でよかった」
塔子がこちらにちらりと視線を送る。「北条が絶対になんとかしてくれるから、安心して」
(本文より)

■これまでのあらすじ

【第1巻】
『来週から伊豆長岡に行ってくれ』。大学病院で腹腔鏡のプロフェッショナルを目指していた産婦人科医の北条衛は、東京から最も遠い附属病院である天溪大学付属伊豆中央病院(通称・イズナカ)に異動を命じられた。予期していなかった都落ち、しかも三枝教授が前近代的なルールを部下たちに課し、医局を支配していると聞く。着任早々、その教授と手術を行うはめになった衛は前途多難を体感。だが、やがて三枝教授が東京での悪評とは異なる人物であることを知る。個性ゆたかな先輩医師に学びながら成長する、衛。激務に疲れた青年医師に活力を与えるのは、伊豆半島の豊かな海と山の幸だった。

【第2巻】
医師としてさらに学ぶために伊豆中周産期センターに残ろうと決意した北条衛。多忙の中、彼は先輩医師たちとの関係を深めてゆく。ある日、以前から憧れていた腹腔鏡手術のスペシャリスト・海崎栄介が職場に異動してくることを知り、胸が高鳴る。伊豆中周産期センターに現れた海崎は、傍若無人かつマイペースで周囲を戸惑わせた。しかし、その手技は超一流。他診療科の腹腔鏡手術でも存在感を発揮し、衛は大いに刺激を受ける。同時期にチームに加わったのは、研修医の阿佐ヶ谷ゆめ。やる気はあるもののちょっと空回りしがちで、衛たち先輩医師は彼女の扱いに悩むことに。そのような中、伊豆半島の命の砦にがんを抱えた妊婦が移送されてきた──。この難局に、チームは一丸となって立ち向かう。

【第3巻】
ドクター・ヘリ搬送の緊急患者に対し、北条衛は先輩医師の力を借りつつ、腹腔鏡手術を成功させた。これを機に腹腔鏡手術を増やしたい海崎だが、チームの首領である三枝教授は彼に「望むならそれを可能にする仕組みを作れ」と厳命。そのような中、初めての帝王切開の機会を得た研修医・阿佐ヶ谷ゆめは重圧にひたすら震え、海崎と明日香──腹腔鏡と開腹手術の天才がふたりで初めて組んだ手術で両名は火花を散らす。そして迎えた大忘年会。医師だけではなく、看護師、助産師などさまざまなスタッフが集う宴会の幹事と司会を任されたのは衛。果たして、この忘年会は無事に終わるのか……。

そして本作。 東京の本院で看護師としてバリバリ働いている恋人の折原沙耶が休暇を取り、伊豆を訪れてくれました。喜びもつかの間、北条衛は彼女がある大きな病を抱えていることを知ります。
「愛する者の身体に、医師として俺はメスを入れることができるのか」
山形で医療法人グループを率いる沙耶の父・折原耕一郎と軋轢の中、衛は苦悩します。
一方、これまで衛を指導してくれた、“手術室の哲学者”田川誠一は、ひそかにある決断を下していました──。

解説は、『シェフたちのコロナ禍』で「食生活ジャーナリスト大賞 ジャーナリズム部門」を受賞された井川直子さん。食と料理人を深く知る井川さんが、食の小説としての観点から、シリーズと本作を語ってくださいました。伊豆グルメを配しつつ描かれる、青年医師の成長&個性豊かな医師たちの群像劇。ますます快調の第四弾、いよいよ刊行です!

■書籍内容紹介

何か月も離れていた恋人、折原沙耶と再会を果たした。その喜びもつかの間、北条衛は彼女が病を抱えていることを知る。主治医として愛する者の身体にメスを入れるか、信頼する上級医に手術を任せるか、苦悩する衛。一方、先輩医師の田川誠一はひそかにある決断を下していた。伊豆グルメを配して描かれる、個性豊かな医師たちの群像劇。ふたりのドクターが選んだ道が浮かび上がる、第4弾。
【解説=井川直子】

■著者紹介 

産婦人科医・医学博士。2021(令和3)年、『まぎわのごはん』で作家としてデビューする。23年、『あしたの名医 伊豆中周産期センター』で北上次郎オリジナル文庫大賞を受賞。他の著書に『あの日に亡くなるあなたへ』『アンドクター 聖海病院患者相談室』『-196℃のゆりかご』『偽医者がいる村』『スウィッシュ!』『コウノトリとんだ』がある。

■書籍データ 

【タイトル】『あしたの名医4─それぞれの決断─』
【著者名】藤ノ木優(ふじのき・ゆう)
【発売日】4月22日
【造本】文庫版
【定価】 737円(税込)
【ISBN】978-4-10-104654-9
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/104654/
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